三木鉄道・北条鉄道 巡り


’07〜’08冬の18きっぷのシーズンが始まった。ということで2008年3月31日で廃線となる三木鉄道を訪れることにした。まずは、ムーンライトながらの指定券を手に東京駅へ向かう。10番線ホームへ上がるとちょうど23時発の寝台急行銀河が入線しており、こちらも2008年3月15日のダイヤ改正で姿を消すことになっている。せっかくなので、銀河の写真も撮っておく。銀河が出発するとまもなくムーンライトながらが入線。さすがに18きっぷの季節だけあって満席との案内がある。横浜を出るころまで起きていたが、そのうち眠りにつく。

東京駅 出発前のひととき
ムーンライトながら待ちの間に入線してきた寝台急行銀河
2008年3月14日で引退が決まっています。
銀河テールマーク 行先方向幕

東京→大垣
373系 ムーンライトながら ヘッドマーク 鵜飼のデザインです。

名古屋の少し手前で目がさめる。大垣からは各駅停車の加古川行に乗る。以前は接続列車が4両編成だったためかなり混雑していたが、221系6両編成になったため車内は多少の立客はあるものの、だいぶ改善された。米原では接続の新快速を1本落として、次の新快速に乗る。その乗り換え時間を利用して、朝飯用にと駅弁を購入。しかし、ホームの売店もコンコースの売店も8時からのオープンのためどこも閉まっている。唯一あいていたのが新幹線乗換え口のKIOSKでそこでなんとか調達する。米原からの新快速は平日の朝ラッシュ時間帯ということもあって社内は少しづつ混雑してきた。駅弁の包みを解けずに神戸を過ぎる。神戸を過ぎるとようやく社内がすいてきて、駅弁にありつく。

大垣→加古川
221系 大垣→米原 223系 米原→加古川
米原駅 駅弁 近江の味 近江の味となっていますが、中身は幕ノ内弁当です。

加古川は高架化工事が終わり、3面6線の真新しいホームになっている。加古川線へは中間改札口を通っての乗り換えとなる。加古川線に無人駅が多く、ワンマン化しているための対応だと思われる。先発の厄神行は103系、次発の西脇市行は125系。ということで103系の厄神行に乗り込む。10分程で厄神に到着。

加古川線 加古川→厄神
加古川線 103系3500番台 銀河の旅 厄神駅
西脇市方から 加古川方から

今回目的の三木鉄道に乗る。大正5年に開通した鉄道であるが、終点三木駅が市の中心から外れていること。神戸電鉄と接続していないことなど、実際の旅客流動と逆となっており、旅客数が減少。とうとう2008年3月31日を以って廃止されることになってしまった。厄神駅はJRとの共同駅だが、JRの乗車券しか発売しておらず、三木鉄道に乗るときは、そのままホームに行き、ワンマン列車の車内で精算を行う。三木鉄道は3番線からの発車。平日ということで鉄のお仲間もなく、旅客も数人。そのうち1組は、まもなくなくなるということでの記念乗車の母子連れ。約20分で終点三木に到着する。

三木鉄道 厄神→三木
厄神駅 三木鉄道は3番線からの発車です。
厄神 駅名標 厄神 駅名標
三木鉄道300形 ミキ300−104形
側面 車番と社紋 厄神駅に停車中

三木駅は1面2線のホームで到着の反対側にはもう1両の車両が留置されている。さらに奥の車庫内には、もう1両が入庫中である。計3両が三木鉄道のすべての車両である。駅舎がまたこれが昭和の面影を色濃く残した古いものである。この駅舎も廃線とともに役目を終えてしまうのはちょっと惜しい。折り返し時間の間に、入場券や記念乗車券などを購入。再び折り返して厄神へと戻ってくる。

三木駅
三木駅 三木駅
三木駅 駅名標 廃線のお知らせ
三木駅に到着しました。 厄神に向けて出発を待つミキ300形
2番線にはミキ300−105形が留置されていました。 厄神⇔三木 サボ
ホームを挟んで2両の車両がとまっています。 奥の車庫にはミキ300−103形が入庫中です。
三木駅に常駐しているモーターカー

ほとんどの鉄が、三木鉄道とペアで訪れるのが、加古川線粟生駅から出ている同じく第3セクターの北条鉄道である。こちらは廃線の危機もなく、そこそこの乗車があるようである。ちょうどクリスマスの時期で最近は動くことが少なくなった2軸のフラワ1985形が貸切のサンタ列車として併結されている。3セク用気動車として一世を風靡した車両だが、現在では各社とも置き換えが進み、目にすることも少なくなった。先頭がこの貸切のフラワ1985形のサンタ列車、後ろがフラワ 形で後ろの車両に乗り込むと、学校帰りの高校生達で、それなりの乗車があり、三木鉄道との違いは歴然である。

北条鉄道 粟生→北条町
フラワ2000−1形 フラワ1985形 サンタ列車

北条町の駅は最近改築されたのか、3セクにしてはかなり近代的な作りになっている。この駅舎からも北条鉄道はしばらくは安泰なのかなという感じがする。実際の台所事情は厳しいのかもしれないが... 北条町ではサンタ列車が切り離されて、1両だけになって粟生へと戻ってくる。粟生からは神戸電鉄も発着しており、神戸方面(新開地)へはこちらを利用した方が早くて便利そうである。こういったことからも北条鉄道が有利になっているのかもしれない。

北条町駅
北条町 北条町 駅名標
駅前に展示されているフラワ2号機の台車 北条町に到着したフラワ2形
北条町で出発を待つフラワ2000−1 フラワ1985 サンタ列車
フラワ2000と切り離されました。 今や珍しくなった2軸気動車です。まさにレールバスです。
フラワ2000−2形 フラワ2000−2とフラワ1985との並び

加古川線 粟生→加古川
粟生には神戸電鉄も乗入れています。
神戸方面新開地まで1本でいけるので便利です。
125系
小浜線に次いで加古川線にも導入された125系 加古川駅に停車中

さて、今回目的の三木鉄道、北条鉄道への訪問が無事終わったので、あとはひたすら東京目指して帰るだけである。まずは加古川まで戻る。このまま、新快速に乗っても、途中駅での接続が悪いので、一旦、姫路に行って、駅弁でも買おうかと思っていたのだが、下りの新快速がどうも遅れているようである。こんなことで、今夜中に東京に帰りつけなくなったら馬鹿馬鹿しいので、上りの新快速に乗る。車内が結構混雑していたうえに、昼飯の調達もできていないので、駅弁が売られている西明石駅で途中下車。ここで名物駅弁の「ひっぱりだこ飯」を購入。後続の快速米原行に乗る。快速電車はガラガラでゆったと座って、早速、駅弁にとりかかる。炊き込み御飯の上にタコと椎茸、竹の子などがのったものが、蛸壺を模した陶器製の器に入っている。一見、容器が小さそうに見えるが、壷の途中が膨れているため、ご飯の量も思った以上にはいっていて、満足のいく駅弁である。
しばらくは山陽電鉄と平行に進み、三宮からは相手が阪急に代わる。快速電車は高槻までは快調に飛ばすがその先は各駅停車になってしまうので、大阪で、元々乗る予定にしていた後続の新快速に乗り換える。複々線なので、どこで抜かしたのか定かではないが、米原には新快速が先着する。

加古川→米原
223系 快速 西明石→大阪 223系 新快速 大阪→米原
西明石駅 ひっぱりだこ飯 中身は炊き込み御飯の上にタコ、しいたけ、山菜、タケコノなどが
入っています。
蛸壺を模した陶器製の容器に入っています。

さっき、昼飯にと駅弁を食べたばかりだが、この先、購入の機会がなさそうなので、米原で、夕飯用の駅弁の調達をしておく。米原からは新快速の豊橋行。6両編成の313系なので、こちらも珍しくゆったりと座ることができた。JR東海は最近313系をかなり増備して名古屋圏輸送に力をいれているようなので、その成果がでているのかもしれない。といってもちょうど通勤時間帯に重なり、岐阜、尾張一ノ宮あたりから混雑しはじめ、名古屋からは立ち客もかなり出るほどになった。それでも6両ですんでいるのだから、大阪や東京の比ではないのだけれども。豊橋からは117系。今や2世代前の車両であるがこうして活躍しているのをみると嬉しく思う。ここで米原で仕入れた、駅弁「近江牛大入飯」を食べることにする。ご飯の上に牛肉とたまねぎがのっているのだが、そのご飯がカレー風味というのがユニークである。
浜松からは前3両が211系、後3両が313系の静岡行に乗る。313系側にのみトイレがあるのだが、211系と313系の連結面は貫通しているので、今まで211系でトイレなしという不便さがこの混結によって解消されている。そういうこともあって、最近は211系と313系の混結が多くなっているようだ。
静岡から熱海は3両編成の211系。こちらはかなりの混雑で席がなく立つ事になる。運良く清水から座席にありつくが、そのまま意外にもすくこなとく沼津まで行く。さすがに沼津、三島と降りる客があり、丹那トンネルを抜ける客はさすがに少なくなっていた。
熱海からは最後の行程、E231系東京行。先頭車のボックスシートに1人で座れたので、珍しくグリーン車には乗らず、のんびりと帰ってきた。
ということで夜行日帰りの少々慌しい行程ではあったが、今回鉄も無事に終了した。

米原→東京
313系新快速 米原→豊橋 117系 豊橋→浜松
米原駅 近江牛大入飯 中身はカレー風味のご飯の上に牛肉とたまねぎがのっています。
211系 浜松→静岡 313系 浜松→静岡
同じ列車ですが、前は211系、後は313系の混結の6両編成です。
211系 静岡→熱海 E231系 熱海→新橋

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