セントレアμスカイと岐阜市内3線 後編


昨日のうちに、名鉄空港線、岐阜市内3線、地下鉄名城線という主だった予定をこなし、今日は、あおなみ線と、あとは最近乗っていない名鉄の各線をブラブラすればいいかなくらいに思っていたが、美濃町線の白帯の入った600形に乗りたいというのと市ノ坪に留置されているツートンカラーの590形の写真を撮りたいということで、美濃町線に再び行くように大幅に予定を変更。まず、朝から予定より早めの6時15分にホテルをチェックアウト。まずはあおなみ線から片付ける。6時40分発の金城ふ頭行に乗る。実はこのときまで、あおなみ線でトランパスが使用できるとは思わなかったので、ちょっと得した気分。(と言ってもちゃんとカードは購入しているわけで全く得もないのだが。但し、トランパスは2000円以上のカードを買うとプレミアがつく。)まだ薄暗い中、JR名古屋駅の在来線と新幹線に挟まれた東京よりのあおなみ線のホームに行く。最近の鉄道らしくホームドアが設置され、安全性は確保されているが、車両の撮影には向かない。それでも、列車入線後、なんとか撮影。4両編成の電車に乗り込む。さすがに朝の7時前、しかも下り列車ということで車内はガラガラ。

夜明け前の名古屋駅 紺色の空にツインタワーが浮かび上がります。 あおなみ線名古屋駅改札口
コンコースと発車案内。 駅名標、路線図、時刻表の一体化になった案内板。

定刻通りに名古屋を出発。貨物線の旅客化ということで、名古屋口では今でも貨物が走行している。列車はしばらくは関西線、近鉄線に沿って進み、すぐに次のささじまライブに到着。さらに海ナコにいる85系気動車や近鉄の車庫にいるISLなど眺めながら進んでゆき、近鉄の烏森(かすもり)駅付近で近鉄線、関西線と分かれ、小本に到着。ここからは単独で進み、荒子へ。ここから西へ700M程行くと地下鉄東山線の高畑駅である。車窓左側には入れ替え中の貨物列車と抜き抜かれつ次の南荒子まで並走する。南荒子〜中島にかけて左側に広がるのが名古屋貨物ターミナル駅になる。ここからは貨物線とは無縁の高架線を進む。前情報では単なる貨物線の旅客化ということを聞いていたが、状況をみてみると、ほとんどが新規の高架線。これだと建設が大変だったじゃないかと思われる。沿線風景はかなり市街化されており、鉄道空白地帯であったわけで、かなり需要は見込めそうな雰囲気ではある。稲永(いなえい)を過ぎると、海が見え出し、次の野跡(のせき)駅前には何棟かの高層マンションがそびえており、ここの住民にとってはあおなみ線は待望の開業ということになるのであろう。

名古屋駅ホームの様子 ホームドアが設置されています。 あおなみ線 1000系 
編成番号が大きく描かれているのが特徴です。
車内の様子。1人づつ区分された片持ちシートで
非常にシンプルな車内です。
車内の路線図。地下鉄と共通で駅番号がふられています。

そして、正面に伊勢湾岸自動車道の名港中央大橋が見えてくる。横浜のベイブリッジ、東京のレインボーブリッジと並ぶような巨大(世界第4位ということである。)かつ美しい斜張橋である。この橋の下をくぐるとこれまた巨大な貨物船が見えてきて、これから積み込まれる乗用車がところせましと並んでいる。おそらくトヨタ車であろう。この自動車群を眺めるとまもなく終点金城ふ頭となる。ホームは今までの駅とは違い、ガラス戸に仕切られたホームドアが設置、他の駅より幾分豪華な感じ。折り返しまで多少時間があるので、少し散策。駅前はまだ閑散としているが、ポートメッセなごやという展示場があり、イベント時には賑わいそうだ。高架駅は、先がぷつりと切れているが、この先に延ばしても海になってしまうので、これより先の延伸はなそうである。ここから再び、そのまま折り返して、名古屋へ戻る。

伊勢湾岸自動車道の名港中央大橋 巨大な貨物線と積み込まれる自動車達。
金城ふ頭駅ホームの様子。この駅だけホームドアが
ガラス張りで天井まで続いたものになっています。
金城ふ頭駅 駅名標
金城ふ頭駅 自動券売機と改札口の様子 金城ふ頭駅
金城ふ頭駅に停車中の1000系 ここで高架線が途切れています。

名古屋からは600形を追いかけるために名鉄で岐阜へと向かう。JRの名古屋駅の新幹線側のコンコースで朝食になる駅弁を物色。昨晩食べたばかりだと言うのに、みそトンえびかつ弁当を購入。さすが名古屋だけあって様々な駅弁があるが、購入のポイントは「駅弁マーク」の有無。別にこのマークがなくても駅弁として認識されているのはいくらでもあるのだが、駅弁マークがあるものはやはり駅弁の正統派と言える。その弁当をたなえて名鉄ホームへと急ぐ。当然、特急か快速特急に乗ると思っていたのだが、ホームへ降りて、やってきた列車は岐阜へ一番先に到着するという快速急行。とりあえず乗ってしまおう。ってオールロングシート。駅弁どうするよ。とやや困惑しながら車内を見回す。ちょうど先頭車同士をつなげたところにロングながら二人がけのシートがあり、対面は車椅子スペースで座席もないので目立つこともない。車内もすいているので、ここを占拠して弁当の包みをとくことにした。当たり前だが、昨日の夜食べたのとは違い、冷めたとんかつなわけだが、意外にいける。肝心のみそだれはビニールパックにたっぷりと入っていて値段も800円と駅弁としては安いほうだ。

みそトンと海老カツ 名古屋駅 中身はとんかつ(みそだれ付き)、えびのすりみのかつ温泉卵、
きしめんを使ったあえものです。この内容で850円はなかなかお得です。
3100系 快速急行 名鉄岐阜駅 1800系 特急 豊橋行 名鉄岐阜駅
7000系パノラマカー 名鉄岐阜駅 ←なんと7000系のトップナンバーまだ生きていました。
各務原線ホームからは7000系パノラマカーで
中部国際空港行も発着します。看板も新しくこしらえたようです。
1月28日より新岐阜から名鉄岐阜に駅名が変更になりました。

ほぼ無計画できたので、岐阜から美濃町線への接続は悪く。とりあえず、新岐阜駅前から徹明町まで行って、美濃町線に乗ることにする。美濃町からは昨日と同じ590形。どこで600形を捕まえようか。はたまた今日は運用にはいっているのかと考えを巡らせるが、競輪場前でその600形とすれ違った。ということは、この1本後にくるということだ。ということで、どこで待ち伏せようか。この電車の終点である日野橋あたりにしようと思っていたが、野一色から先行する関行きは800系でまだ乗ったことがなかったので、野一色で乗り換えて、次の日野橋で降りた。(笑)。

徹明町電停(黒野方面) 乗り場には安全島がありません。 明町に停車中の590形 安全地帯は手前の白線で囲まれた
緑の部分のみで安全島はありません。
800形 日野橋駅 590形 日野橋駅
800形と880形のすれ違い 日野橋駅 日野橋駅を後にする880形
琴塚駅 琴塚駅 駅名標
廃線のお知らせ 琴塚駅を後にする880形
600形 琴塚駅 新関に到着した600形 

時刻表をみると次は30分後この列車が600形に違いない。少し時間があるので、15分後にやってくる岐阜行で、琴塚まで1つ戻る。脇を走る道路より1段高い築堤に1面1線の単線ホーム。何とも言えないのどかな雰囲気が漂う。目論見どおりやってきた電車は600形。今や1両しか残っていない。1971年の登場時のカラーということで名鉄スカーレットに白帯が巻かれている。車内は路面タイプの車両にもかかわらず転換クロスシート。美濃町線の沿線風景をじっくり眺めながら新関まで進む。上芥見を過ぎ、長良川の支流である津保川を超える鉄橋には多くのファンがカメラを構えているのも見える。この津保川鉄橋だが、昔の作りらしく、川を直角の最短距離で渡るため、鉄橋の前後で急カーブをしながら方向をかえる。関市に入り、刃物の街らしく、沿線に貝印などの会社も見えるようになる。新関の手前で再び専用軌道に入って、到着。この電車は新関止まりでここで折り返す。

新関駅 新関駅時刻表と路線図 岐阜方面には朝夕ラッシュ時は
1時間に4本、日中は2本です。
600形 新岐阜駅 登場当時と同じ白帯を巻いています。 行先看板の「 岐阜」の上の部分があいているのは
「新」の字を消したためです。
名鉄岐阜駅に到着した600形 600形は1971年にローレル賞を受賞しています。
折り返しは関行になります。 パノラマカーをバックにした名鉄岐阜の駅名標

新関に停車中に写真をバシバシ撮影。昨日は新関は通過しただけだったので、窓口で岐阜市内線、美濃町線、揖斐線のさよなら記念乗車券を購入。目的を果たして、新岐阜まで戻る。市ノ坪では昨日とまっていたツートンカラーの590形もまだ留置されているようだったが、とりあえず、岐阜まで戻ってしまった。もしかしたら、各務原線の田神の次の細畑の方が近いかなって思ったがとんでもない話しでどんどん田神線から遠のいてしまった。失敗、失敗。田神まで戻って、おとなしく、市ノ坪で降りることにする。

神駅に停車中の880形 田神駅 駅名標
田神駅の様子 手前の低いホームが美濃町線用
奥の高いホームが各務原線用です。
このように同じ駅、同じ線路でホームの高低によって分かれている
のは日本全国でもここ田神駅だけだと思われる。
市ノ坪を出発する600形

まあそのおかげで、田神駅の高低2重構造のホームを観察することができてそれはそれでよかったが。さて、やっと市ノ坪にたどり着く。車庫自体は駅前だが、電車の車庫とは縦長なものが世の常で、お目当てのツートンカラーの車両まで一般道路経由でテクテク歩く。幸い公道からよく見えるように留置してあったので、無事撮影が完了。これで美濃町線に思い残すこともなくなった。

593号 ツートンカラー 昭和30年代の懐かしのカラー再現です。
市ノ坪−競輪場前間 専用軌道から併用軌道に出る
ところです。
市ノ坪駅
市ノ坪 駅名標 市ノ坪車庫の880形
入換中の590形 590形 側面の様子

再び岐阜に戻り、一路名古屋を目指す。たまたま入線していたのは1000系パノラマスーパー。ちょっと贅沢をして、一番前展望席のμチケットを取る。となりには母子連れがすでに、展望席で今や遅しと発車を待っている。パノラマスーパーの展望席は7000系や小田急のロマンスカーと違い、運転室を客室の下に持っていったことが特徴で、普通より高い席からの展望を楽しむことができる。まだ乗っていたい心境を抑えつつ、名鉄名古屋で下車。お昼時ということで、昨日食べ損なった味噌煮込みうどんを食べに、名鉄百貨店のレストラン街へ。山本屋総本店という老舗に入る。すぐに案内されたものの、すでに1時を回っているというのに、店内は大勢の客で賑わっている。やはり名古屋の人には人気店らしい。初めて食べるんだが、いろいろお作法があるらしく、まず、ハネ防止のため、紙製のエプロンが配られるので、着用する。なんか焼肉屋さんみたい。そして、味噌煮込みうどんが運ばれてくるが、中身は煮えくりたっているので、蓋をお手所代わりして取り分けて食べる。肝心の味は、味噌味はとても濃厚でおいしい。うどんは予想以上に硬い。という感じ。みなさんも名古屋に行ったお りは是非お試しあれ。

名鉄岐阜に到着した800形 最新型3200系 
名鉄本線系統にもステンレスカーが導入されはじめました。
名鉄岐阜に停車中の2000系快速特急μスカイ 2000系μスカイと並んだ1000系パノラマスーパー
1200系 パノラマスーパー一般車側 1000系パノラマスーパー 特別車側

午後は地下鉄鶴舞線赤池駅近くにある市電・地下鉄保存館へ。赤池駅からは本当に近くにあるのだが、幹線道路に横断歩道がない関係で迂回しなければならず、10分くらい歩く。目の前にあるのにもどかしいが、中央分離帯は2重のガードレールになっており、とても横断できる代物ではない上、市電・地下鉄保存館の案内でも、横断歩道を渡るようにと案内があるので、舌打ちしつつ従う。雨交じりで、閑散としているかと思い気や入場無料からか中は家族連れでかなり賑わっている。

名古屋市営地下鉄桜通線6000系 名古屋市営地下鉄 鶴舞線3000系

展示物は地下鉄東山線の初代100系2両と市電が3両というこじんまりとした内容だが、こうして、引退した車両をちゃんと屋内で保存展示しているというのは評価に値する。車内にも自由に入ることができ、元気のいい子供達の遊び場になっている。もちろん、男の子も女の子もいる。第二の人生をここですごしている引退車両も子供達相手にどこか嬉しそうだ。路面電車は栄町の電停も再現されており、雰囲気を盛り上げている。子供が飛び跳ねている割には、屋内展示のため、状態もかなり良好。

レトロ電車館 レトロ電車館は名古屋市交通局 日進工場内にあります。
トンネルを掘削したシールドマシンです。 レトロ電車館の入口
名古屋市電 1400型(1421号) 1400型(1421号) 説明
反対側から 1421号車内の様子
3000型(3003号) 3000型(3003号)説明文
連接台車です。 3003号車内の様子
2000型(2017号)と栄町電停 2000型(2017号)説明文
2017号 正面から 2017号車内の様子

名古屋訪問で時間のあるときには1度は足を運ばれることをお勧めする。最後に、赤池駅の改札口を出たところにある案内の紙を持って、受付に渡すと、ポストカードの記念品と交換されるというおまけも付け加えておく。施設がそんなに大きなところではないので、じっくり見ても1時間で十分。再び赤池駅へと戻る。外は本格的な雨になっており、傘をささずにはいられない。赤池からは地下鉄を乗り継ぎ金山へ。

名古屋市営地下鉄 東山線100系 100形 説明文
100形 車内の様子 100形 運転台の様子
100形台車 100形台車 説明文
東山動物園にあったモノレールの模型 地下鉄のコレクション
路面電車コレクション1 路面電車コレクション2
路面電車コレクション3 市電の行先と系統版
車輪のマスコンの展示 地下鉄・市電の模型
地下鉄各線のトレインシュミレーター チンチン電車の鐘。これがチンチン鳴ります
レトロ電車館 屋内の全景 展示物のほぼすべてが見渡せて
しまう程狭いですが、見所は多いです。
赤池駅 駅ビルになっていて立派に見えます。

今回の予定もほぼ終了したので、あとは時間つぶしというか、せっかく名鉄のフリーきっぷを持っているわけなので、最近、乗っていない名鉄各線に乗りに行こうということで、まず、常滑線の大江へ。大江といえば、もう分かると思うが、大江から分岐して朝晩しか運行していない築港線へと向かう。東名古屋港周辺は東レや三菱重工業の工場が立ち並び、そこへの通勤者への足ということで朝晩のみの運行になっている。ちょうど夕方の運行時間帯になったところで、大江駅は、築港線へと連絡する跨線橋の上に中間改札口があり、ここで東名古屋港までの運賃収受も行なっている。こういうヒゲ線にはよくある方式で、関東ではJR鶴見線鶴見駅、東武大師線西新井駅などで同様の方式をとっている。ここで、フリーパスを自動改札機に通して、築港線ホームへすでに列車が入線して発車待ちをしている。築港線のホームからは、構内に留置されている7000系、7500系のパノラマカー群もよく見える。すでに40年以上たっている車両で今後の去就が注目されているが、その数は以前に比べて減ってきてはいるものの、いまだに健在だ。築港線の車両は6800系の2両編成。行き先は方向幕では なく、運転室の窓の内側から大江−東名古屋港という看板をつけている。土曜日のためか、逆方向のためか、乗客は自分と同じ鉄と思しき人が数名。発車するとゆらゆらとした速度で常滑線と離れてゆき、そのままスピードも上げずにだらだらと進んでゆく。まもなく、終点東名古屋港。大江駅で改札をすませるわけなので、当然ここには改札口はない。しかし朝、晩しか使われない割には、それなりにちゃんとした駅舎とホームがある。折り返しも行きとほぼ同じメンバー(笑)がそのまま乗車する。

3500系 普通常滑行 大江駅 築港線連絡口 大江駅 中間改札口があります。
7500系パノラマカーが留置されています。大江駅 築港線 時刻表 9時台〜15時台は列車の運行がありません。
築港線 3100系 行先は室内に看板がかけられています。 東名古屋港駅
東名古屋港 駅名標 東名古屋港に停車中の3100系

大江に戻ってきたが帰りの新幹線まではまだ時間があるので、河和線と知多新線へと向かう。ところが大江駅のホームは課外授業だったのか高校生であふれかえっている、次の各駅停車に乗るつもりだったが、どうしよう。と思っていたら、後から中部国際空港行の急行が来るそうで、太田川へはこの急行の方が早いらしい。高校生達は各駅に乗ってしまったので、なんとか難を逃れる事ができた。太田川からは、たまたますぐにやってきた内海行の全社指定特急に乗る。μチケットは買っていないので、とりあえず、空いている席に座り車掌から購入。名鉄の車掌携帯端末はJRのものと違って、レシート状の乗車券ではなく、券売機で発売されるようなしっかりとした紙の切符である。μチケットも同じ紙質だが、大きさは、特急券らしからぬ、普通の券売機で買う切符と同じ大きさの小さなものになる。太田川からは特急とはいうものの、こまめに停車していく。太田川から乗ったときは、それなりに乗客がいたが、知多半田で大変が下車。車内が寂しくなった。知多武豊はJRの武豊線の比較的そばである。武豊線ってこんなところ通ってたのかって今さらながら、認識する。富貴(ふき)から河和線と 別れ、知多新線へと入る。美浜緑苑以には全て停車。外もだいぶ暗くなった17時41分に内海に到着した。知多半島の観光拠点駅らしく2面4線の高架駅で作りは立派な作りで観光案内の看板もあるが、この時間はひっそりしている。そして、ここが今、話題の南セントレア市という名称で物議を醸した場所である。(結局、住民投票で合併自体が白紙になり、当然、南セントレア市もお蔵入りとなったが。)帰りの新幹線は名古屋20時01分発のこだま480号。あと2時間少々ある。ということでせっかくなので、富貴まで戻り、河和にも行くことにするが、さすがに富貴まで特急に乗るのはもったいなく、その後の各停は18時05分まで待つことになった。富貴から河和線はすぐの接続。河和線の方は知多新線より短く、布土(ふっと)、河和口で終点河和となる。河和には18時37分に到着。20時までに名古屋に戻れるか少し心配になったが、幸い、2分後に特急があったので、急いでμチケットを買って飛び乗った。せっかく河和まできた余韻に浸る余裕もなかった。(笑)。そのおかげで、名古屋には十分時間を持って到着することになったのだが。

6000系 普通知多半田行 6800系 急行中部国際空港行
内海に到着した全車指定席特急 1000系パノラマスーパー 内海 駅名標と1000系パノラマスーパー
富貴駅 駅名標 ここで河和線と知多新線が分かれます。 河和駅で出発を待つ1000系パノラマスーパー

さすがに、この時間になると外は真っ暗、景色もほとんど見えず、淡々と戻ってくる。お客もぽつぽつという感じ。行きと違い、青山、巽ヶ丘、南加木屋にも停車せず、かなり早く感じる。太田川から常滑線と合流し、神宮前で名古屋本線と合流し、金山に停車するとすぐに名古屋に19時23分に到着した。これで、今回の予定もすべて終了。新幹線の発車まで少し時間があるので、お約束のKIOSKを物色。定番の坂角の海老せんと手羽先の真空パックを土産に、新幹線ホームへと向かった。
隣のホームからはいかにも速そうな「のぞみ」や「ひかり」の東京行が、それこそ7、8分おきに出発している中、片や東京まで悠長に各駅に停車する「こだま」。そのこだまも名古屋始発だと言うのにまだ入線していない。発車10分程前に入線してきたこだまは外見だけは速そうな300系。(笑)。指定された席は3列席の窓側だが、他に乗ってくる人もなく、3列占有することができた。途中で靴ぬいで、足伸ばしたり。(笑)。しかしこの時間の「のぞみ」「ひかり」の東京行は指定も含めてほぼ満席に近いが「こだま」はガラガラ状態。かと言って、短距離利用という需要がないわけではないのだから無くすわけにもいかない。ぷらっとこだまのように安いきっぷが売り出させるのもうなずける。しかし、それでも、まだ空いており、もう少し活性化の必要があるようだ。例えば、今はJR東海ツアーズしか売っていないぷらっとこだまをJRのトクトクきっぷにして、全国のみどりの窓口で売り出すようにするとか。確かに各駅に停車して、「のぞみ」に比べれば倍以上遅い。その「のぞみ」や「ひかり」にも嫌という程抜かれる。しかし在来線や高速バスは約6時間かかるわけで、「こだま」は その半分以下の時間で行く事ができる。格安の企画切符を簡単に買うことができれば、もっと需要は伸びるように思われる。

20時01分発 こだま480号で東京に帰ります。 名古屋駅 駅名標
300系 名古屋始発こだま480号東京行 こだま 東京行 側面方向幕
名古屋TOP3弁当 中身はエビふりゃー。ミソカツ。チキンライスです。

ということで、帰りも7本くらい抜かれながら帰ってきた。でも、帰りになって気がついたのだが、各駅に停車して、通過待ちをするということは、停車時間が5分くらいあるということで、今や、ほとんどできなくなったホームに下りてKIOSKでその駅オリジナルの駅弁やその土地のお土産品なんかも買うことができるわけで。それはそれで長い道中を楽しむこともできる。また、ちょっと下りることで気分転換にもなる。こんな「こだま」の使い方もいいのでは。そんなことを考えているうちにいつしか小田原を出発。車窓右側の遠くに、ランドマークタワーが浮かび上がってくると、まもなく新横浜に到着。鶴見川、多摩川を渡ると東京に入り、夜景の明るさが増し、光の渦の中、品川に到着。そろそろ下りる準備に取り掛かっている間に終点東京に着いた。状況は厳しいようだが、岐阜市内3線がいつの日か復活することを祈りつつ、今回の鉄は終了となった。


セントレアμスカイと岐阜市内3線 前編
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