関鉄レトロ列車と富士急フジサン特急   〜なんかめちゃくちゃな鉄〜


明日からGW後半ってことで、久しぶりに実家でくつろぎながら、「渡る世間は鬼ばかり」なぞ、堪能していると、いきなりケータイが鳴る。連休前に会社でトラブルが起きたのかと思って慌てて出てみれば、なんのことはない、大学時代の先輩から。でいきなり「今、忙しい?」って聞くもんだから、思いっきり不機嫌そうに「忙しい!今、鬼見てるから。」とぶっきらぼうに答える。(笑)。で結局、何かと思えば、鉄のお誘い。なんか、下妻のトレインフェスティバルと富士急に行きたいなどと言う。そういえば、自分もちょうど、関鉄の濃紺とアイボリーのツートンカラーのレトロ列車と、富士急のフジサン特急に乗りに行きたいと兼ねがね思っていたからちょうどいいと思って、同行することにした。
鉄って、早起きは三文の得っていうのが、本当によくあてはまるもんで、この日も朝5時15分に起きて、6時前には家を出る。長津田でホリデーパスを購入して、横浜線で待ち合わせ場所である八王子へ。ここから、ホリデー快速日光号で小山に向かうという。車両は三鷹の165系。そういえば、この塗装も初仕切り。今や、165系なんて珍しくなったもんなあ...それにしても、最初にこの列車をチョイスするところはやっぱり目の付け所が鉄。なんて言っても、この列車、中央線から、武蔵野線経由で東北線に入るという定期列車では通らないルートを走るからである。編成は6両だが、車内は、かなり空席を残して出発。立川に停車した後、西国分寺の手前で、地下に潜り、武蔵野線への短絡線へ入る。そして、地下のまま、いつのまにか、武蔵野線と合流。しばらくは地下を突っ走る。そして、さらに、武蔵浦和の手前で今度は、東北の貨物線に入り込む。

横浜線205系 (八王子) ホリデー快速日光号 三鷹区165系 (八王子)

小山からは、水戸線。小山−下館間はホリデーパスの区間から外れるので別途310円の切符を購入。益子で陶器市でも開催されているのか、4両編成の415系の車内はものすごい混雑で下館まで立ちン坊。次の小田林の間がデッドセクションで電気が交流に切り替わる。そして、下館へ。

水戸線415系 (小山) 無事 今回の最大の目的の関東鉄道100系旧色に遭遇 (下館)

最初の目的の関東鉄道100系、旧塗装車。なんだけど...実際は運行がわからず、乗れるかどうかちょっと不安。水戸線車内から、関鉄ホームにどきどきしながら目を凝らすと、アイボリーと濃紺のツートンカラーの車体が目に飛び込んできた。思わずガッツポーズ。俺、こういうのって引きが強いんだよね。下館につくと、ほとんどの乗客が一斉に下車して、真岡鉄道のホームへとなだれ込む。一方、こちらは、そんな人たちを尻目に、関鉄ホームへ急ぐ。下妻で途中下車の後に、終点の取手まで向かう予定なので、全線の1日乗車券を購入し、ツートンカラーとご対面。なんともいえない、風情が感じられます。この塗色。乗ってしまえば、30系気動車なんだけどね。(笑)。途中、何台か、すれ違った列車はいずれも、新型の2200形だったから、このレトロ列車に一発で乗れたのは本当にラッキーとしかいいようがない。さて、次なる目的地は下妻。

下妻に到着 やっぱりこういう昔の塗り分けというものはいいもんです。
もう1枚どうぞ。 最新型2200形との並び。

ここで、北東北トレインフェスティバルなるものが開催されてるとのこと。駅前から無料のバスが出ているのだが...。のバスの整理券がなんとD型硬券。先輩はこれが目当てだったらしい...。さて、バスに揺られること10分。会場のビアスパーク下妻に到着。バスを降りた瞬間、田舎の香水の匂いが鼻をつく。(笑)。時間が早いためか、まだそんなに来場者は多くないが、鉄道グッズ売場だけは熱心なファンに取り囲まれていた。先輩もここで、いろいろ物色。仕方ないんで、私も今は亡き岩手開発鉄道の記念切符を購入した。ほかに、北東北(青森、秋田、岩手)の物産展もやってたので、ちょっと冷やかす。冷やかしついでに、盛岡の南部せんべいを買ってしまった。本当は駅弁コーナーもあったのだが、まだ弁当が到着しておらず、残念ながらこれは断念、次の予定もあるので、引き上げることにする。あとで知ったのだが、ここには天然温泉なんかもあるそうで、今度はゆっくりと温泉にでもつかりたいものである。

下妻のトレイン北東北フェスティバルの様子 下妻駅

さて、下妻からは再び関鉄で、水海道で乗り換えて、取手へと向かう。やってきた列車は新型の2200形。水海道からはその2連形の2100形である。水海道を出ると、次の小絹までの間に車両基地があり、その関係で、信号所が設けられており、必ず、その信号所で一旦停止する。前から疑問に思ってたのだが、水海道以南は全線複線で交換もないし、なんで、止まるんだろう?

2200形 (下妻) 車内の路線図。水海道と小絹の間の信号所まで乗っているとこが
ポイントです。

途中、守谷では、常磐新線ことつくばエクスプレスの工事の真っ最中。関鉄をオーバークロスする形で、かなり高架の橋桁ができてきている。完成後は都心と直結され、今は、田畑の多い車窓に都心ではみられなくなった大きなこいのぼれりが元気に風にそよいでいるこのあたりも随分変わるのだろう。
取手からは、慌しく、1分の乗り換えで、常磐線に。1日乗車券は自動改札機に通せないから、連絡改札口は使えず、1度関鉄の改札を出てから、JRの改札口に行かなくてはならない。もう、走る、走る。(笑)。さて、次なる目的地は大月から出る富士急。なんなのこの鉄?今、茨城にいるんだよ。で、これから山梨に行こうと言うのかい?

守屋で交差する、常磐新線ことつくばエクスプレスの工事です。

東京からはとりあえず、青梅特快で立川へ。そして後続の快速で八王子。八王子からは特急かいじで大月へ向かう。なぜ、八王子から特急なのかというと、八王子からだと
自由席特急料金が500円だからなんですね。けど、この選択は大失敗。いくら、午後の比較的空いてる時間とはいえ、GWの真っ最中。やってきた列車は相当の混雑。デッキに乗るのもやっとである。仕方なく、先頭車の方に移動。喫煙車であれば、座れなくもなかったが、もくもくと煙る車内にとても腰を下ろす気にはなれずに、一番前のデッキにたどり着く。幸い誰もいないので、ここで、ジベタリアンを決め込んだ。しかし、この183系も今年で見納めなんだよね。もしかしたら、今回の乗車が最後になるのかも...

青梅特快 (東京) 183系かいじ (大月)

そして大月からは富士急、フジサン特急。噂どおりのいでたちで、我々を出迎える。俺は、このフジサン特急が目的だったけど、先輩は、富士急の硬券をご所望のようで、とりあえず、都留市で下車。

フジサン特急 (大月) 貫通側はこんな感じです。(都留市)
側面も大胆に「フジサンくん」が描かれています。 車内の路線図。こちらもフジサン君のオンパレードです。
実はこのフジサンには1つ1つ名前はついてます。

そして、なぜか、俺は折り返しの普通列車で戻って、禾生(かせい)で降ろされて、硬券を買ってくるように命じられる。先輩の命令は絶対なので、仕方なく、禾生で下車して、超恥ずかしい思いをしながら、硬券入場券と、乗車券、地図式のJRの連絡切符を購入する。幸い、委託のおばちゃんも、マニア慣れしてる人で、救われたけど...

富士急オリジナル 5000系 ローレル賞も受賞しています。
現在はトーマス塗装になっています。
(禾生)
そして、この日の富士山です。ちょっと霞んでますけど...
禾生(かせい)駅 元京王5000系の1000系 (禾生)
禾生のホームからリニアの実験線が見えます。 そして、最後はホリデー快速ピクニック号。東チタの167です。

そして、最後は、新宿直通の田町区の167系ホリデー快速ピクニック号。車内は、ハイキング帰りの人で賑わっていて、なんとかあいてる座席に座れると言った感じ。大月では、JR直通なので、連絡線からJRホームへ入線。なにげにこの連絡線は初仕切りである。大月からは、前方に甲府からのホリデー快速の後につなげるので、8両編成になる。甲府からの車両はガラガラで、こちらに、移動して新宿に帰ってきた。

そんな感じで、なんかめちゃめちゃな鉄はとりあえず、お互いに目的を達成して、無事終了!

これが、ビアスパークまでのシャトルバスのD型硬券
地紋はなぜか国鉄である。
富士急の富士山特急の特急券と硬券乗車券

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