駒ヶ岳ケーブルカー


2005年2月25日、伊豆箱根鉄道は駒ヶ岳ケーブルカーの廃止届けを国交省に提出し、2006年2月までに廃止が決定した。状況によっては早まることもあると言う。ピーク時には100万人を輸送していたこともあったが、一昨年は5万人代まで落ち込んでおり、ここ5年程は赤字が続いていた。以前は山頂にスケートリンクもあったが、レジャーニーズの変化により閉鎖。それに伴い、ケーブルカー輸送も低迷してしまった。何よりも厳しいのは、小田急が作った箱根ゴールデンコースから外れてしまったこと。こちらは西武系で、以前は箱根山戦争と呼ばれるくらい敵対していたのだから、仕方ないかもしれない。そして登り口駅のアクセスの悪さ。バスの本数も少なし、車でも奥に入ってちょっと分かりにくい場所にある。芦ノ湖方面からは駒ヶ岳ロープウェイもあり、これを活用してうまく周遊ルートを作れなかったことも敗因の原因であろう。ちなみにロープウェイの方はそのまま残るようだ。もう少し、早く、小田急と提携して、駒ヶ岳ロープウェイ、駒ヶ岳ケーブルカーの双方が箱根フリーパスに組み込まれていれば、箱根湯本−(登山電車)ー強羅−(ケーブルカー)−早雲山−(ロー プウェイ)−大涌谷−(ロープウェイ)−桃源台−(遊覧船)−箱根園−(駒ヶ岳ロープウェイ)−駒ヶ岳山頂−(駒ヶ岳ケーブルカー)−駒ヶ岳登り口−(バス)−元箱根なんていう周遊コースもできただろうに残念である。しかし、レジャー施設がなくても、駒ヶ岳からの芦ノ湖の眺めは最高なわで、なくなってしまう前に是非ともこのケーブルカーに乗って足を運ばれることをお奨めする。ということで、今回は、廃止決定に伴う緊急特集ということで、3年半程前に行ったときに様子をまとめてみた。


駒ヶ岳ケーブルカー 登り口駅 駒ヶ岳号 ちょっと塗装が剥げていて痛々しい状況です。
湯の花号とのすれ違い 駒ヶ岳頂上に到着 頂上付近はものすごい霧でした。
駒ヶ岳頂上 海抜1327Mです。 駒ヶ岳頂上駅
帰りは湯の花号です。 横がちに撮影
車内の様子。階段状のロングシートという珍しいレイアウトです。 駒ヶ岳登り口に戻ってきました。
今時、珍しい硬券乗車券です。

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