ル トラック  (Le Truck) −タヒチ庶民の足− 


久々の海外編。今回は南太平洋の真珠とも呼ばれるタヒチに飛びました。さすがに、タヒチには鉄はありませんが、かなりおもしろい、公共交通機関があったので紹介します。その名も「ル トラック」。つまりトラックの荷台を改造した乗合バスです。それではまずタヒチの紹介から...誰でも、1度や2度はその名を聞いたことがあるとは思いますが、じゃあ、具体的にどこにあって、どんなとこ?って聞かれると、フランスの画家、ゴーギャンが昔住んでいた程度のことしか出てこないのも事実。ということで、簡単ながらおさらいです。まず場所ですが、南太平洋にあります。ちょうどハワイから真っ直ぐ赤道を越えて下のあたりになります。そのまま西をみると、ニュージーランド、そしてオーストラリア。反対に東側を見ると、イースター島、そして南米のチリになります。だいたい場所の感覚はつかめましたでしょうか?そして、タヒチの正式名称はフランス領ポリネシア。つまりフランスの植民地なのです。このフレンチポリネシアは南太平洋上にロシアを除くヨーロッパとほぼ同じ面積に、大小118の島々から成り立っているのだが、陸地面積はわずか、埼玉県ほどの大きさしかない。そ してフレンチポリネシアの中心地であるタヒチの首都はパペーテ。人口は約25000人である。


このパペーテ市内の唯一の公共交通機関がルトラックである。トラックとついてるとこからも分かるように、トラックの荷台を改造したバスなのである。このルトラック、個人経営なのだが、ちゃんと市がその運行を管理しているという列記とした公共交通。しかも、本数も日中は5分〜10分と非常に多い。乗り方はとても簡単。バス停みたいのがあるにはあるが、あまり関係なく、ルトラックが走ってきたら、道端で手を上げれば止まってくれる。下りるときは、車内にボタンがついているので、押せば、適当なところで降ろしてくれるし、乗るときに、あらかじめ運転士に降りる場所を告げておけば、ちゃんとその場所に止まってくれる。運賃は乗るときか、下りるときに運転士か助手席に座ってるいる車掌?に支払えばよい。運賃は、平日の昼間であれば、市内は130PCF(パシフィックフラン:1PCF=1円) 物価の高いタヒチではなんともありがたい料金設定である。

これが「ル トラック」! ここはル トラックの展開所です。何台ものル トラックが発車を待っています。

実際に乗車してみると、最初は多少戸惑いがあるものの、乗り慣れてしまえば、これほど便利なものはなく、とかく、海外での、こういった類の乗り物は治安が悪いと思われがちだが、そういうこともない。しかし、実に素朴な乗り物である。だって、トラックの荷台を改造したものが、バスなのだから...。(笑)。他ではちょっと味わえない。車内は汚いかと言えば、そうでもなく、古くてボロイかもしれないが、清掃は行き届いて、不潔さは感じない。もちろん、冷房はないが、タヒチは日差しは強いが、日陰では非常に爽やかな陽気なので、暑さはほとんど気にならないどころか、窓から入ってくる風がかえって心地よいくらいである。

こちらがルトラックの車内です。車内は古臭いが、不潔な感じはしません。
天井が低いので、屈みながら、車内を移動します。
こっちは、やや大型のルトラックの車内です。混んでるときは真ん中のベンチ
にも腰かけます。

ル トラックの前で記念撮影 久々のご本人様の登場です。

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