仙台空港アクセス鉄道 訪問記


夏の18きっぷの季節になりました。春は転職やなんだかんだでバタバタしていて、鉄できず。今回こそはと思っていたのだが、なんだかんだと仕事が忙しいく、とは言っても今回は赤い18きっぷを手に入れることができたので、とりあえず日帰りで今年の3月に開業してまだ行っていない仙台空港アクセス鉄道を訪問することにした。
まずは上野発5時47分発宇都宮行に乗る。先頭車のボックスシートを占領し、朝早いため、大宮を出たあたりから眠りにつく。硬いシートでケツの痛さで目が覚める(笑)。
一頃までは黒磯までの直通電車も多かったが、このごろは多くが宇都宮止まりの列車になり、今回も宇都宮で乗り換える。ホームには烏山線のキハ40が入線しており、関東地方の東北筋では唯一の気動車である。宇都宮からは211系モノクラス5+5オールロングシートの10両編成。黒磯からは701系かと思っていたが、なんと最新鋭のE721系。クロスシートの車内は701系より格段に快適である。黒磯からは701系。福島からは719系快速仙台シティーラビット3号に乗る。ということで名取まで、すべて異なった形式に乗ることができた。

E231系 まずはこれでスタートです。 キハ40 烏山線 宇都宮
宇都宮→黒磯は211系 黒磯からは最新鋭E721系です。
黒磯→福島 701系 福島からは719系 快速仙台シティラビットです。

名取駅は仙台アクセス空港線の分岐駅になったため、改装され、とてもきれいになっていた。まもなく七夕祭ということで笹飾りもある。ホームは2面3線で1番線は東北本線上り、仙台アクセス線仙台空港方面の共用。2番線は仙台アクセス線仙台行専用、3番線は東北本線下り専用になっている。名取駅から東京方を眺めると中央に分岐して高架が立ち上がり左に伸びていく仙台空港アクセス線が見てとれる。仙台空港アクセス鉄道は当然JRではないので、400円の切符を購入。ちなみに名取駅はJRの管理駅なのでオレンジカードで乗車券の購入が出来る。また仙台アクセス空港線はSuica対応なので、Suicaでの乗車も可能である。

仙台アクセス空港線が分岐する名取駅 まもなく七夕ということで笹飾りがありました。
名取駅 駅名標 1番線はJRとの分岐表現になっています。 2番線は仙台空港アクセス線専用なので
青色の仙台空港アクセス線バージョンになっています。
LED案内表示 真ん中の高架線が仙台空港アクセス線になります。
両端が東北本線です。

12時18分発の仙台空港に早速乗り込む、やってきたのはJRのE721系。先ほど乗ったE721系とはカラーリングが異なった空港仕様のものだ。東北本線から分かれると田んぼの真ん中を高架でぐんぐん進み、やがて、イオンの大きなショッピングセンターが見えてくると杜せきのしたに到着する。ここで相当数の買い物客が下車する。次の美田園はまだ駅前には何もなく、開発はこれからと言った感じだ。美田園を出ると、空港が近づいてきて、離着陸する航空機も見えだしてくる。滑走路の下を潜るトンネルに入る。トンネルを出ると再び高架に駆け上がるまもなく終点、仙台空港に到着する。

杜せきのした 駅名標 美田園 駅名標

仙台空港は白いテントの屋根を持ち、とても明るい印象だ。1面2線のホームが互い違いに配置され、到着ホームの反対側には仙台アクセス空港線の所属車両であるSAT721系が停車していた。外観はJRのE721系と同じだが、独特の青とオレンジのカラーリングが印象的である。折り返しは25分後なので、足早に駅構内と空港を見学する。出発ロビーは各航空カウンターが並び、最近の空港と同様、広々としており、清潔感もあって使いやすそうである。しかし当たり前だが、新幹線で2時間弱の距離なので国際線接続のための成田は別として羽田発着の便はない。一番のメイン路線となっているのが大阪線。次に札幌、福岡、名古屋となっている。もし東北新幹線と東海道新幹線が直通運転を行っていれば、勢力図が多少変わっていたかもしれない。一方国際線は、グアム、中国、韓国などに飛んでいる。近場の海外旅行には便利そうだ。

仙台アクセス空港鉄道 SAT721系 側面 ロゴマーク
こちらはJRバージョンのE721系 仙台空港 駅名標
ホームの様子 ホーム上のオブジェ
周辺路線図 改札口の様子
コンコース こちらにも七夕の飾りつけがありました。 仙台空港駅
仙台空港 左に写っている橋で駅と直結しています。 見学デッキからの眺め ソウル行のアシアナ航空が見えます。

さて、駆け足であったが、今回の目的も無事終えたので、帰路につく。行きと同様、仙台シティーラビット4号で福島へ。福島から郡山、郡山から黒磯は701系。車内は意外と混んでおり、それぞれ途中駅まで立つことになった。しかし慣れたとはいうものの、オールロングシートというのはなんとも味気のないものである。その点、最新鋭のE721系はクロスシートなので好感が持てる。黒磯まで来るとゴールが見えてくる。通勤快速上野行に接続。郡山で買った駅弁をゆっくりと食べたかったので、グリーン車へと乗り込む。

719系 快速仙台シティーラビット 701系 福島行
701系 黒磯行 E231系 通勤快速上野行
最後はグリーン車を張り込みました。 通勤快速 上野行

郡山で買った駅弁は磐越西線弁当。名前とSLのデザインの掛紙にひかれて購入したのだが、中身は会津磐梯山を模した仕切りに見た目にもきれいなおかずが入っている。そのおかげか、時間の関係で昼食がだいぶ遅くなったせいか、おなかがすいてたのかすぐにたいらげてしまう。ということで、宇都宮での停車時間にもう1つ駅弁玄気いなりを購入。値段は駅弁としては破格の500円。ちょっと小腹がすいたときにいいと思ったのだが、さにあらず、大きな五目いなりが3つに煮物のおかずも入っていてボリュームは十分。なんと言ってもコンビニ弁当の値段で買えてしまう駅弁というのが嬉しいおすすめ駅弁である。

磐越西線弁当 900円 見た目もきれいで、磐梯山を模した仕切りはちょっとおしゃれで
美味しそうです。
宇都宮駅 玄気いなり 500円 500円という安い値段にしては大きな玄米いなりが3つに
煮物がはいっておりボリュームもあります。

通勤快速とは言うものの、小山までは各駅停車。古河で花火大会があるらしく、普通車はかなり混雑してきていると車掌からの車内放送が入るが、グリーン車はいたって静かなものである。それでも、そこそこ席が埋まっていたグリーン車も大宮でかなりの数が下車。赤羽を過ぎ、通勤快速のため尾久は通過で、上野に到着。今回は翌日仕事ということもあって駆け足で巡ったが、日帰りでなんとか仙台空港アクセス線に乗ってくることができた。ちょっと慌しかったが、目的も達成できてそれなりに満足のいく鉄であった。


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