宿毛線 顛末記


1997年10月1日、世間では長野新幹線開業一色だったが、実はこの日、土佐くろしお鉄道、中村-宿毛間が開通した。四国にはいつも泣かされる。学生時代に四国をせっかく完乗したのに、ほどなくして阿佐海岸鉄道の海部-甲浦が開通。仕方なく、2年程前に大阪からフェリーで渡って、乗りに行ったのだった。(好きでやっているのだから仕方なくって言い方はないのだが...)「そこまでして乗りに行くな!」っていうのは言いっこなしですよ。それをいっちゃあおしまいだから...。で、今回もどうしようかと思っていたが、今年、大阪で次々と開通した線の乗り潰しも兼ねて、12月22日(月)に有給をとって20日(土)から23日(火)まで4連休にして久々の鉄に繰り出す事にした。年末のくそ忙しい時に有給だなんて、来年早々にリストラ間違いなしだ!そんなことはどーでもいいからおいといて、ともかく予定を組んで、指定券を取った。切符は四国ワイド。


12月19日(金)
社会人なので、日程は有効に使わないと、ということで、仕事が終わって、その日の夜行に乗ることにした。瀬戸か銀河か、いろいろ迷ったが結局、「ムーンライトながら」にした。(金がないからっていうのもちょっとはあるかな。なにせ12月は忘年会でお札に羽が生えたように飛んで行ってしまう。本当は12月に入ってE2系新幹線「あさま」と20系客車の模型を買ってしまったっていうのもあるのだが...。)ドン垣には何回もお世話になったが「ムーンライトながら」になってから乗るのは初めてだ。指定券を東京-名古屋で取ろうと思ったが案の定満席。しからば、小田原まで買う。小田原からは自由席になるからこれでOKだ。でもちゃんと知らない人だと、諦めちゃうんじゃないかな?窓口職員がちゃんと案内しているとも思えないし...。ともかく指定券を押さえてあるので、当日は今までのドン垣と違って発車間際に行けばいいので、その点に関しては楽になった。果たしてゆっくりと東京駅に行き、車内に乗り込む。満席だというのにガラガラで出発した。途中駅から乗ってくるらしい。昔と違って、席取り合戦もなくなって、平和になったものだ。しかしいつの世でも平和というもの は長くは続かない。小田原につくと自由席になるのだが、乗ってきたなんてもんじゃない。ラッシュ状態である。江戸のかたきを小田原で討つって感じですね。これじゃ。でもこれっていいのかねえ。こんなに混むなら臨時だせばいいのに...。この日の上りは臨時が出てるのに、なんで、下りはないのか理解に苦しむ。そして、指定券の取れなかった人は名古屋まで立席である。だったらいっそのこと終点まで全車指定を貫けばいい。だいたい、どんな輸送機関も鉄道以外は座るのが当然だ。飛行機にしても長距離バスにしても絶対、座席がある。船だって席ではないがちゃんと座れる。鉄道だけが立ちOKである。しかも新幹線も含めて長距離列車まで立席が日常化していつしか誰も疑問さえも持たなくなってしまっている。もちろん通勤電車までなんとかしろというつもりはないが、せめて長距離列車くらいはなんとかして欲しいものである。こんなことだから、利用者は高速バスや航空機に流れてしまっているのだろう。まあJRへの説教はこのくらいにしておこう。


ムーンライトながら 東京駅

12月20日(土)
ムーンライトながらの混雑は名古屋で若干降りたものの、結局、終点大垣まで続いた。さて、大垣からは接続の113系である。混んでるかと思い気やこちらは7両編成で楽々、着席。網干行だったが米原で後から来る、新快速に乗り換える。223系を期待したが、221系でちょっと残念。ちょうどラッシュ時間にあたりこの電車は駅に着くごとに混んでくる。今日は土曜だというのに...。私はこの電車を山科で降りた。さあ、乗り潰しにかかるか。
まずは京都市営地下鉄。なんだけど、とりあえず、京阪京津線から御陵に乗り入れる。


京津山科 ---> 京都市役所前 ---> 二条    (東西線)
二条   ---> 烏丸御池   ---> 国際会館  (東西線.烏丸線)
国際会館 ---> 烏丸御池   ---> 醍醐    (烏丸線.東西線)
醍醐   ---> 三条京阪


あ〜あ。それにしても地下鉄の乗り潰しは退屈だなあ。8時30分から乗っていてもう11時になってしまった。そういえば朝からなにも食ってないなあ。とりあえず、三条で駅そば屋を探したが、見当たらなかったので売店でサンドイッチを買う。特急ならいいが、大阪モノレールに乗るために門真市でおりるので、急行のロングシートでサンドイッチをほおばる。みっともないなあ。もう。


京津線 京津山科 大阪モノレール 

三条   ---> 門真市  (京阪本線)

門真市  ---> 大阪空港 (大阪モノレール)


大阪のモノレールは門真市までの延長により、羽田の東京モノレールを抜いて、営業キロで最も長いモノレールになったそうだ。東京モノレールができたころは未来の鉄道ともてはやされ、これからの鉄道はモノレールの時代と、歌われたが、実際のところ近年になるまで、さほど、発展せず、しりすぼみ状態であったが、近年、大阪、小倉、千葉と相次いで開通し、98年度は多摩にもモノレールが開通する。再び、モノレール時代の復活と言ったところなのだろうか?さて、どこのモノレールに乗っても言えることだが、モノレールは車窓からの眺めがいい。しかも大阪のは転換クロスシート席があり、申し分ない。つかのまの空中散歩を楽しんだ。終点は大阪空港だが、時間帯のせいなのか分からないが、空港利用者はほとんどいなかった。やっぱり、大阪の中心部まで直通じゃないっていうのが弱点なのだろうか?この大阪モノレールだが98年春に万博記念公園から阪大病院前まで延長される予定である。今回の鉄ではここがちょっと、口惜しいが、やる気になれば、大阪なら、東京から日帰りだって可能だし、普通の土日で十分行ってこれるからまあいいか。ってことで割り切った。万博記念公園駅 であるが、すでに分岐の線路もあり、大方の工事は終わっているようで、本線とはほぼ直角方向に線路も伸びていた。駅名表もすでに新しいものになっていて紙をはがせばいいようになっており、後は開業を待つばかりという感じであった。


大阪空港 ---> 蛍池   (大阪モノレール)


阪急箕面線 石橋駅 神戸電鉄 三田駅

大阪モノレールの後は神戸電鉄公園都市線に行く。ここも、フラワータウンまで潰してあったのにその直後(直後って行っても2年くらい経っているが...)にウッディータウン中央まで開通してしまったのだ。どうでもいいがこの先はまだ伸びるのかねえ。とりあえず近々に予定はないようだけど...


蛍池   ---> 石橋    (阪急宝塚線)
石橋   ---> 箕面    (阪急箕面線) 以前に乗っているが、時間潰しのため...
箕面   ---> 石橋    (阪急箕面線)
石橋   ---> 宝塚    (阪急宝塚線)

宝塚   ---> 三田    (福知山線)

三田   ---> ウッディータウン中央 ---> 三田 (神戸電鉄公園都市線)


さて、次は鳴り物入りで開通したJR東西線。宝塚で直通の快速に乗り換える。せっかくの新線なのに昨晩の夜行の疲れからか意識がどんどん遠のいて行く。地下線だったせいもあり、尼崎〜新福島まで、寝入ってしまった。地下線であろうと、新線は新線。寝てしまうのはもったいないということで、新福島からはちゃんとおきて京橋までいく。


三田   ---> 宝塚   
宝塚   ---> 京橋    (JR東西線)


京橋からは長堀鶴見緑地線に乗る。その前に眠気覚ましに駅前の激安、うどん屋さんにはいる。うどん屋って行ったって立ち食いそば屋みたいなもんだ。でもかけは210円。安いでしょう。さて、眠気もさめたので、地下鉄乗り場に行く。しかし、遠いのお。乗り換え口は。5、6分歩いたんじゃない?ともかく、地下鉄の京橋駅について切符を買おうと思ったのだが、券売機の横に大きく「本日、ノーマイカー1日乗車券600円が大変お得です。(通常850円)」と書いてあった。もう夕方だし、1日乗車券を買う予定はなかったが、初乗り200円で、2区は230円なので3回乗れば元がとれてしまう。ということでノーマイカー1日乗車券を買う。いやー、思いがけずラッキーだった。(ノーマイカー1日乗車券:ノーマイカーデーである毎月20日に発売される。)


京橋   ---> 門真南   (長堀鶴見緑地線)
門真南  ---> 大正    (長堀鶴見緑地線)


それにしても、鶴見緑地線っていうのはいつのまにか路線が伸びたね。名前まで長堀鶴見緑地線って変わっているし、たしか、心斎橋までは予定通りの開通だったと思うが、大正までは予定より、半年以上、早い開通じゃない?やっぱり、リニア式の小型地下鉄は工事が楽なのかなあ。でも東京の環状線地下鉄は予定より大幅におくれているけど...
今度は一昨日開通したばかりのテクノポート線とやらに乗りに行く。


大正   ---> 西長堀
西長堀  ---> 阿波座   (千日前線)
阿波座  ---> コスモスクエア (中央線.OTSテクノポート線)
コスモスクエア ---> 住之江公園 (OTSニュートラムテクノポート線)


この線はなんだか複雑だねえ。単純に言えば、ここは中央線とニュートラムがそれぞれコスモスクエアまで延伸されただけなのだが、会社が違うのだ。延長された部分が大阪トランスポートシステムという会社になる。しかし両線とも直通総合乗り入れをしている。地下鉄の駅や車内にはこの開業に伴う、複雑そうな(そんなには複雑じゃないのかもしれないが...)運賃ルールが案内されている。もちろん1日乗車券は使えない。どうやって精算するのかなあ。って思っていたのだが、コスモスクエア駅の乗り換え口にはちゃんと、中間改札があり、精算できるようになっている。ここで230円を支払う。


住之江公園 ---> なんば (四ツ橋線)


207系 JR東西線直通 宝塚駅 大阪市営地下鉄 四ツ橋線 23系 住之江公園駅

やっぱり大阪に来たら、やっぱりたこやき!道頓堀のたもとにある「大だこ」に行く。大阪じゃあ有名過ぎるくらいの店だから今更、言うまでもないが、屋台の店でいつも長蛇の列ができている。でも長蛇の列でも10分も待てば看板通り、大きなタコ入りのたこやきにありつける。6個300円、10個500円である。その場で食べてもいいし、持ち帰りもできる。持ち帰りの場合だが、たかがたこやきなのに立派な紙袋に入れてくれる。しかも包装代なんてとらない。実に良心的だ。私は大阪に来ると、一度はここのたこやきを食べることにしている。やっぱり東京にはここまでのおいしいたこやきはないからね。知らない人のために場所を書くが、地下鉄なんば駅下車徒歩10分。戎橋筋の商店街を抜けると道頓堀にでるので、そこをかに道楽本店を見ながら、右に折れる。この道はこれぞ大阪!っていうのがてんこ盛りの通り。通りの右側には中座、くいだおれ。左にはフグ料理で有名なずぼらや。ほどなく行くと、左側に大だこの屋台がある。行列が出来ているのですぐ分かる。大だこの隣りに味一という同じような屋台のたこ焼き屋があるが間違わないようにしよう!でもこの味一という店のたこ 焼きもなかなかのものなので食べ比べてみるのもいいだろう。


なんば   ---> 梅田  (御堂筋線)
大阪    ---> 京都


たこやきに舌鼓を打ったあとは、今晩の宿となる、ムーンライト高知を京都まで迎えに行く。まだ、2時間以上も時間があるが、鳴り物入りで完成した京都駅ビルでも散策することにしよう。す、すごい。これが駅ビルか!いやー。これは日本一立派な駅ビルであることは間違いないであろう。いうなれば、駅&デパート&ホテル&アミューズメントパークを一緒にしたようなしろものだ。普通、駅ビルというと、とかく、商業施設が目立ち、肝心の電車のりばは、遠慮がちにあるのだが、京都駅は違う。ちゃんと駅がメインにあり、そこにデパートが備わっている。14階分、まるまる吹き抜けというのもすばらいい。しかも両サイドも屋上まで直線で幅、数十メートルの階段がつづいている。(もちろん、エスカレーターもある。)一見の価値はあるので、今度、時間があるときは、是非、一度、京都駅散策をお奨めする。
さて、ムーンライト高知は、快速列車だが、全車グリーン車指定席である。12系改造車の3両編成で、中間1両がカーペット車である。いままで、カーペット車に乗ったことがなかったので、カーペット車の指定を取った。完全に横になれるので座席より楽かと思ったのだ。しかし、列車が入ってきてみてみると、当然グリーン車の座席で、かなり深くリクライニングするので、座席の方が快適そうだ。しかもカーペットは本当に一段高くなったところにカーペットをひいているだけで、床の上で雑魚寝しているのと変わりない。おいおいこれで、本当にグリーンなの?しかも、スペース的には4人づつの仕切りが4つなので定員は16人。もったいない。枕と毛布は備え付いているのだから、こんなことなら、B寝台連結して、開放した方がいいんじゃないの。12系をカーペット車に改造する費用だって馬鹿にならないだろうし...。ともかくよ〜く勉強になりました。なんだかんだいいながらやっぱり座席の方がいいな。
文句言いながらも前日、寝不足気味だったこともあって、すぐに熟睡してしまった。瀬戸大橋なんかも全然きづかず、高知到着間際まで、ぐっすりだった。やっぱり、完全に横になってるからかなあ?でも、なんか車内がすーすーして寒かったなあ。


京都    ---> 高知   (ムーンライト高知)


12月21日

高知では桂浜でも言ってみようかなあとも思ったのだが、ちょっと予定を早めて、宿毛まで先に行ってしまって、そこから、バスで宇和島に抜けて、宇和島在住の学生時代の友人に会いに行くことにした。


ムーンライト高知 高知駅 ムーンライト高知

高知    ---> 宿毛   (あしずり1号)


さて、前座が長かったがやっと、今回のメインイベントの宿毛線である。高知駅では名物の「かつおのたたき弁当」を仕切る。駅弁でさしみが食えるのは本当にこれくらいじゃないかなあ。それにしてもこの線はよく出来たよね。国鉄時代に途中まで建設中で、その後、しばらく、中断されていたっていうからよく建設が再開され、開通までこぎ着けたよね。開業したからには、多くの人に利用してもらい、やっぱり工事再開なんかしなけりゃ良かった。なんて言われないようにして欲しいものである。それにしても鉄建公団の建設路線っていうのはどこでもすばらいいねえ。トンネルが多いので眺望の点では、退屈だが、線形は見事だね。京成にみせてやりたいよ。中村-宿毛の新線区間は特急なので途中駅の平田に停車する。それでも、中村からは10分程度で到着してしまった。宿毛駅では、よせばいいのに開通記念乗車券を買ってしまった。


宿毛    ---> 宇和島  (バス)


宿毛からは、宇和島までバスに乗る。友人に連絡を付けるためいきなり、電話。といっても電話番号持ってこなかったから104に問い合わせ。あっさり、番号が分かった。日曜で午前10時半ごろなので、いるだろうと思っていたのだが、まだ、寝てたようだ。ねぼけながら、電話に出た彼に、突然、「今日、暇?今、四国にいるんだけど、会える?」いや〜。われながら、わがままだねえ。前もって連絡ぐらいしておけよ〜って感じですよね。実は彼とは卒業旅行でエジプト、トルコを2週間に渡って旅行した中である。私も宇和島なんかめったにいかないし、知っていながら、素通りすることもできないので、連絡してみることにした。で、彼もいきなりでびっくりしていたようだが、宇和島駅に迎えに来てくれることになった。彼は、大学卒業してUターン就職しているので、会うのは実に、卒業式以来、4年ぶりだ。突然の来訪で、失礼きわまりない私に、お寿司をご馳走してくれて、車で佐田岬まで連れて行ってくれた。そしてみかんのお土産までもらってしまった。今日のお宿は徳島のビジネスホテル。今日中に徳島に行かなければならないので、八幡浜の駅まで送ってもらった。


宇和島   ---> 佐田岬 ---> 八幡浜  (ドライブ)

八幡浜   ---> 松山  (宇和海20号)
松山    ---> 高松  (いしづち20号)
高松    ---> 徳島  (うずしお25号)


8000系電車特急 いしづち20号 松山駅 185系 うずしお25号 (剣山仕様車) 高松駅

さて、友人の久しぶりの再会を終えた後は、ひたすら、今日の宿である、徳島を目指す。なんで、そんな遠いところを宿にしたかって?まあ、次の日の朝がくれば分かることだよ。3特急乗り継ぎだが、車両も2000系、8000系、185系とバラエティーに飛んでいる。しかも8000系は今回、初仕切りである。そういえば、予讃線電化後、初めての訪問だ。予讃線も早くなったものだ。松山、高松でそれぞれ乗り換えだが、乗り継ぎ時間があまりなく、ばたばたと乗り換えたのだが、松山では、同一ホームの後ろに宇和海が到着。前方にしおかぜ&いしづちが入っていて、変な、乗り換えをした。今にして思えば、そんな珍しいケースじゃないのかもしれないが...。高松駅は改良工事中で、乗り換えが偉く遠かったが、剣山仕様車だったのでちょっとにやにや。ともかく徳島に到着。宿に入る。四国は夜行列車がないので、必ず、宿泊せねばならないので、お金がかかること、この上ない。まあ、社会人になって、夜行泊ばかりというのは、どういうものかとも思うが、泊まれば、税、サービス料を入れてしまうと安くても、7、8千円はかかってしまうので、やはり、ちょっと痛い。最近は夜行列 車は減少傾向にあり、ますます、鉄には生きにくい世になってきた。


徳島国際ホテル泊 (6825円 税サ含む) 駅前。徒歩2分

徳島    ---> 大歩危  (剣山1号)


12月22日

はっはっはっはっ!わざわざ、徳島に泊まったのはこの剣山のためなんだ。最初はこんなところに特急作って、どうなのかとも思っていたが、2両編成で、指定席もついており、2掛けの席に一人つつ位は乗っていた。逆方向ではあるが、通勤時間帯ということもあり、短距離の利用者も多かった。特急料金25KMまで300円という設定が功を奏しているようだ。


大歩危   ---> かずら橋
かずら橋  ---> 大歩危峡


せっかく、四国にきたのだから、鉄ONLYっていうのもつまらないので、観光をする。まずはかずら橋。大歩危駅前から村営バスが出ているのだが、バスというより、ライトバン。観光客は私の他は大阪から来たというおばさんだけ。あとは地元のおじいさん、おばあさんが3人。計5人で出発。途中地元のお客を降ろしたり、乗せたり、しながら、山道をくねりながら、のぼっていく。40分程でついたが、かずら橋と言えば、日本三奇橋のうちの一つで、結構知られているのに、観光客は私とバスに乗りあわせた大阪のおばさんと2人しかしない。12月末の平日っていうのもあるかもしれないが、ちょっと寂しい。
大歩危峡までは、四国交通のバスでもどって、舟で川下りをしたが、こちらも5人しか乗ってなかった。他に観光バスが訪れている様子もない。マイカーの客はちらほらいるだけだ。せっかくの観光地なのにもったいないなあ。ともかく、大歩危峡にしてもかずら橋にしても交通が不便すぎる。特急は来るが、朝夕しか停らないし、バスも2時間に1本程度だ。知名度はあるのだから、特急をもっと、停めて、それに合せて、かずら橋と、大歩危峡めぐりの定期観光バスみたいのだせば、結構、いいと思うのになあ。なんて思ったりもした。この他にも先日の朝日新聞に紹介されていたが、近くに土柱群(自然にできた土の柱)もあるらしい。詳しくはしらないが、日本か世界か忘れたが、3番目の規模を誇るらしい。しかし、ここへは阿波池田からタクシー以外には公共交通機関はないという。結構、見るところあるのになあ。ともかく、大歩危峡の観光は終わったが、バスがくるまで、1時間以上もあり、時間を持て余していたのだが、大歩危峡の舟乗り場近くに「ラピス大歩危」という石の博物館があるので行って見ることにした。この博物館は大歩危峡の歴史から、世界中の石、宝石を展示してある。お 奨めというわけではないが、入場料金は500円。寒い中、バスを待つ間の暇つぶし程度ならよいのでは...。そういえば、大歩危峡の舟のりばで気付いたのだが、舟に乗る前には全員取りあえず、写真屋さんが一人一人(グループの場合はグループ単位)写真を取る。そして帰りがけにキャビネ版の写真が出来ていて、売っているのだが、1枚1600円。我々の舟は5人で3組だったが誰も買わなかった。先日、家族で箱根の十国峠に行った時もケーブルカーのりばで、同じように、写真を撮って、売っているのだが、こちらは1枚1800円。今どき、カメラ位皆もっているのに買う人いるのかねえ。別にこちらが、依頼して撮ってもらったわけじゃないのだから、本当はいらないのだが、せめて、1枚、500円でしょう。そのくらいなら、せっかくだし、記念に買おうとも思うが、1600円とか1800円とかじゃ買わないよね。で、買わないから、ますます、1枚あたりの単価が上がってしまうと思うのだが...。で、とった写真はお客が買わなきゃ捨てるだけだし、実にもったいない。こんな事しなければいいのにって思う。もし、それでもするなら、値段下げて、どんどん買ってもらった方がいい と思うのだが、どうであろうか?


大歩危峡 ---> 阿波池田  (四国交通バス)


いや〜。阿波池田での乗り継ぎ、ぎりぎりだよ。どうにか間に合った。


阿波池田 ---> 高松    (しまんと10号)


高松ではお土産等の買い物を済ませ。後は、ひたすら、帰路につくだけ。


高松   ---> 岡山    (マリンライナー44号)
岡山   ---> 姫路
姫路   ---> 米原
米原   ---> 大垣


185系 剣山1号 従来塗色 徳島駅 213系 マリンライナー44号 高松駅

実は「ムーンライトながら」の指定券が取れなかったので、臨時ドン垣に乗る。快速だから「ドン」っていうのはおかしいが...。それにしてもこの歳で165系の夜行に乗るか?全く!でも165系ってどんどん無くなっていくからまあ、いいか?もしかしたら、これが乗り納めになるかもしれないし。急行東海が無くなった今、モノクラスにせよ、湘南色の8両編成っていうのは、見栄えがいいものだ。車内は1ボックスに1人程度の混み具合で出発。途中、名古屋で通勤客をひろい多少、車内が賑やかになったが、豊橋をすぎると、また、出発時と同じ程度になった。さて、ドン垣はあいかわらず、東京着が早い。本当は横浜でおりて、地下鉄で帰りたかったが、始発があるわけない。一番早い方法が、川崎から南武線経由である。


大垣   ---> 川崎
川崎   ---> 武蔵溝ノ口
溝の口  ---> たまプラーザ


12月23日

溝の口からは始発の下り、田園都市線。時間が20分以上あったので、本当はいけないのだが、たまたま、上りがすぐにきたので二子玉川園まで、迎えに行く。そして、始発の下り電車を見て驚いた。ガラガラかと思ったが、席が満席に近い。ど、ど〜なってるの?とりあえず、座れたが。どうやら、クリスマス間際で、今日は天皇誕生日で休みである。昨日の終電に乗り損ねた客の朝帰りってやつらしい。いい歳した嫁入り前の姉ちゃんが化粧が半分、はげた状態で朝帰り。親に逐一、報告してやりたいぜ。全く!
てなわけで、今回の鉄はおしまい。付け加えるなら、東京は初雪が降っていた。南国宇和島とはこうも違うかなあ。


番外編

高松駅でマリンライナーを待つ間に留置線に停車中の瀬戸を撮影

これから、東京への旅立ちの準備、このときはまだ、数年後に
サンライズに置き換わるなんて予想もしていなかった。

YOKOHAMA EXPRESS HOME TRAIN TRIP INDEX

Copyright 1999 FUSHIKEN