リゾートエクスプレス ゆう お座敷ときわ路号と福島臨海鉄道
2月4日(土)大学の後輩に誘われて、お座敷ときわ路号に乗りに行った。485系改造のリゾートエクスプレスゆうを使用した列車で終着いわきを目指すのだが、起点は上野ではなく、なぜか浦和。どういう経路でいわきまで行くのかと思っていたら、宇都宮線、小山、水戸線経由である。かつてこういう鉄の時に重宝したスーパーホリデーパスも今なく、他に便利な切符もないので、普通乗車券を購入するが、みどりの窓口で普通にいわきまでと言うと当然上野から常磐線経由の切符を発券されてしまう。そこで、小山から水戸線経由で発行してもらわなくてはならないのでちょっと難儀する。いわきまで少し高めの乗車券を手に、浦和駅へ向かう。この日はこの冬一番の冷え込みになったとかで、浦和では氷点下3度。朝7時過ぎのホームで震えながら列車を待つ。指先から血液がシャーべット状に凍っていくのがわかるほどの寒さだ。(笑)。しかし、浦和発というのはなんともしまりのない始発駅だ。新宿発とかいっそのこと大宮発にした方がいいように思える。宇都宮線、高崎線の合間を縫って、ゆうの入線。あまりホームで長居もできないと見えて、どうにか出発前に写真を数枚撮って乗り込むと すぐに出発となった。
ときわ路号発車案内 浦和駅 | 485系改造 リゾートエクスプレス ゆう 浦和駅 |
下回り以外は車体新製なので、485系の面影は全くありません。 水戸駅 | 出入口の様子 パープル塗装に水色のラインが印象的です。 |
車内に入ります。各車両のデッキには造花ですが、 フラワーアレンジが飾られれています。 |
お座敷の様子 登場時はリゾートエクスプレスの名の通り欧風の 座席車でしたが1998年に現在のお座敷スタイルに改造されました。 |
先頭車両には展望スペースがあります。 | 形式はクモロ485です。 |
ゆうのポイントでもあるイベントカー | イベントカーの車内 1991年の登場時のディスコブームを 反映して車内もディスコ調のホールになっています。 そういえば、当時は今はなきジュリアナ東京全盛期だったなあ...。 今はそのバブル全盛のなごりをこの列車内に見ることができます。 |
バーカウンターもあります。 | イベントカーの座席部分、ハイデッキ構造で、1人掛けの席が 並んでいます。 |
いわきに到着しました。 | 前面 RESORT EXPRESS ゆう のサイン |
ジョイフルトレインの特徴である独特の前面フォルムは一点物で あるが故になせる業であるといえる。 縦に2段に並んだ前照灯が印象的である。 |
イベントカー側面のロゴマーク |
いわき駅 駅名標 | いわき駅 |
いわきからバスで小名浜へ向かう。小名浜にはかつて常磐線泉駅からの旅客営業を行っていた福島臨海鉄道が通っている。1972年に旅客営業は廃止され、その後は貨物専用鉄道として今も営業されている。バス停が小名浜駅となっているのは、旅客営業時代の名残と思われる。また駅舎もちゃんと駅名標を掲げ残っている。今回はその様子を少しだけだが紹介する。
福島臨海鉄道 | |
小名浜駅 旅客時代の駅舎がまだ残っています。 | 小名浜駅に隣接している整備工場 |
中をのぞくと、DLに惹かれた貨物列車が出発を待っていました。 | 青タイプのDLもありました。 |
踏切より小名浜駅構内のヤードを見ています。 | もう少し近づいてみます。DLや貨車が多数止まっています。 |
泉方を見ています。複線のように見えますが、 左は埠頭方面に分岐していきますので、方向別単線です。 |
さらに奥を見ます。腕木式信号が現役で使用されています。 |
埠頭へ行く路線 大きな踏切が存在します。 | さらにその先、埠頭方面を見ています。 |
小名浜駅からいわき駅までの常磐交通のバス 首都圏では見なくなった年代ものでした。 |
帰りは特に列車を決めていなかったのですが、せっかくなので、 折り返しのお座敷ときわ路で戻ることに。いわき駅では「浦和」という 表示ができないようで、行先は「小山」になっています。この日、 常磐線の勝田−水戸間での人身事故の影響でダイヤが大幅に 乱れており、一瞬、この臨時列車の行先が「小山」で打ち切りに なるのかと思いました。LEDなのだから、「浦和」を出すように対応 して欲しいし、それができないならば、行先はブランクにしておくべき かと思うのだが。 |
いわきで出発を待つゆう |
ホーム反対側から | イベントカー ドーム状の座席になった場所には座席があります。 |
夜になるとイベントカーのディスコ照明がより一層鮮やかに そして怪しく輝きます。銀河鉄道999の機関車内部のように 思えました。しかしせっかくのイベントカーも現在は使われずじまい。 窓などを設けてもう少し居心地のいいロビーカー風に改造した方が よさそうに思えるのだが。 |
浦和駅に到着したお座敷ときわ路号 |
ということで、今回は滅多に乗る機会のないお座敷列車の旅を楽しむことができた。停車駅は特急並に絞られているものの、水戸線経由という経路の関係で所要時間はスーパーひたちの倍近くかかるが、逆にお座敷列車は乗ること自体が目的の1つなのだから、これでちょうどいいであろう。以前は貸切でしか運用に入らなかったジョイフルトレインだが、最近は、時刻表に載る臨時列車として運転され一般売りも行っているものもでてきた。またの機会に是非乗ってみたいものだ。
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