さようなら交通博物館


1921年(大正10年)鉄道開通50周年を記念して東京駅の高架下に「鉄道博物館」として開館、その後1936年(昭和11年)に現在の万世橋に移り交通博物館となり、今年で70年。その交通博物館が2006年5月14日をもって閉館することになった。戦前より多くの子供達の夢を育んできた博物館がなくなってしまうのはやはり寂しい。私も幼少の頃、父に連れられて何度か訪れた思い出の場所だっただけに感慨深いものがある。この閉館を記念して、現在、旧万世橋駅の遺構を特別公開を行っている。今回は常設展示とこの旧万世橋駅の遺構をリポートする。なお、この交通博物館は2007年10月14日に今より広い敷地の大宮に鉄道博物館として再出発する予定である。
(取材日 2006年2月19日/2月24日)


正面入口にはSLと新幹線
D51と0系新幹線 かつてはどちらも子供の憧れの的でした。 別角度から

4月22日の様子
閉館まで一ヶ月を切り、正面玄関のD51と0系新幹線それぞれにさようならヘッドマークが
取り付けられました。

メイン展示室
SLのプレート これだけでもすごい価値です。 入ってすぐのメイン展示室には2台のSLがあります。
9800形 貴婦人ともよばれたC57
9800 動輪 C57 後ろから
9800 C57
吹き抜けになった2階から見下ろしています。 ボイラー部分が見えるようになっています。
火室部分です。 明治時代の客車(部分)
1号機関車 新橋−横浜間で初めて走った機関車です。
 重要文化財に指定されています。
当時の客車です。
D51機関室部分です。 ボイラー部分は切断されています。

座席の展示
座席の変遷 手前から奥に行くほど年代が古くなります。
この辺は明治から大正にかけてのものです。 板張りに畳やござをひいたものになっています。

167系 修学旅行用電車
167系 修学旅行用電車 なかよし号 先頭部分 客室部分
出入口付近には飲料数タンクがあります。 運転台の様子

トレインシミュレーター
トレインシミュレーターのコーナーです。計3台あります。 山手線205系
京浜東北線209系 東海道線211系

ドア、パンタ、台車の展示
中央線101系ドア開閉が操作できます。 台車、パンタグラフの展示

御料車
一号御料車 車内の様子
側面の飾り 御料車の装飾>
二号御料車 車内の様子
侍従車 女官室

人車
人車 人車の説明

信号機
通票閉塞機 その昔はこんな通票閉塞機でした
腕木式信号機のてこ 信号機の変遷
東海道新幹線CTC表示盤 東京付近
東北新幹線CTC表示盤 大宮付近
CTC、ATCの実演模型 踏切とそれに伴う信号機

レール、車輪その他
レールのいろいろ 東北・上越新幹線安全体験運転シミュレーター
車輪の展示 車輪の変遷
蒸気機関車の動輪
旧佐賀線の可動橋 高千穂鉄道の第一白川橋梁
旧碓氷峠 ED42アプト式機関車 100系新幹線模型
指定券発売機(マルス) 発車案内表示

模型&ジオラマ
Oゲージの模型
HOゲージのジオラマ 非常に大きなジオラマです。

2F 船のコーナー
青函連絡船 貨車航送船
大型の貨車航送 陸と船のレール接続部分
甲板に貨車が積まれます。 甲板部分アップ
大型客船 報国丸

2F 自動車のコーナー
国鉄バス第1号車 自動車
昭和40年代まではよく見かけたオート三輪
スバル 縦割にした車 内部の様子がよくわかります。
初期の車の構造 世界初の自動車 複製 ベンツ製です。
バイクの展示 古い交通信号機

3F 飛行機のコーナー
1910年 日本で初飛行した アンリ・ファルマン機 初期のエリコプター 全日空の旧マークに注目です。
DC8 コックピット展示 コックピットの様子
MU-2型ビジネス機 幻で終わった日本航空のコンコルド 
3機を発注し東京ーニューヨークに就航する予定でしたが、
騒音問題とオイルショックによる燃料不足により計画が中止されました。
JAL ボーイング747モックアップ 
堀ちえみのスチュワーデス物語を思い出したのは私だけでしょうか?(笑)
客室内はビジネスクラスの座席が並んでいました。

人力車 自転車
そして究極の人力交通は「籠」です。

3F リニアモーターカー
ML−100 最初のリニアモーターカーです。 ML−500 二代目です。
MLX−01 現在山梨実験線で走行している車両です。 実際に浮上走行するリニアの模型も展示されています。

SL 野外展示
弁慶号 別角度から
テンダー部分の「弁慶のロゴ」 1292号機関車
北海道開拓使号 側面の様子

レストランこだま その他
4F レストランこだま 腕木式信号

万世橋駅(常設展示)
旧万世橋駅関連の展示 万世橋駅廃止後、その廃材は新子安駅に使われました。
万世橋駅の説明パネル 甲武鉄道時代(現中央線)四ツ谷トンネルの入口に掲げられたレリーフ

万世橋遺構特別展示
入場パス> それでは早速中に入ってみます。交通博物館内に入口があります。
ドーム状の構内
ここで10分程度の万世橋駅に関する映画が上映されます。
別角度から
中央線の橋梁が見えています。 別角度から
きれいなアーチ状になっています。 それではホームへと上がってみます。
これは恐らくレプリカです。 万世橋高架橋
ホームの様子 駅名標はレプリカです。
ホームからの階段 万世橋駅 説明看板
階段部分 階段の金属のすべり止めが全てなくなっているのは
戦争で供出させられたからです。

万世橋界隈
中央線のガード。その向こうは秋葉原の電気街になります。
日曜日は中央通は歩行者天国になります。
アーチレンガと交通博物館
ここが万世橋になります。 休日は大変な賑わいになります。
秋葉原のもう1つの名物の鉄橋 3月25日〜4月3日までEF55が展示されました。
4月29日〜5月8日まで 先日引退した出雲が展示されました。
DD51+オハネ25+オハネフ25です。
DD51にヘッドマークがないのが残念です。

交通博物館 懐かしの半券
昭和54年 大人券 昭和54年 こども券
昭和56年 大人券
昭和56年 小人券
現在の半券 (自動券売機で切符を購入後、窓口でこの券に引き換えます。)
通常入場料は310円ですが、事前にみどりの窓口で購入すると
260円になります。当日でも購入可能ですので、神田や秋葉原についたら
みどりの窓口で購入することをお奨めします。

番外編 甲武鉄道 飯田町駅跡
九段下から飯田橋に行く間に甲武鉄道旧飯田町駅が
ありました。
飯田町駅の説明

YOKOHAMA EXPRESS HOME TRAIN TRIP INDEX