碓氷峠 トロッコ列車


2007年9月8日、余っている18きっぷを片手に碓氷峠鉄道文化むらへ行くことにした。ちょうど10年前に長野新幹線開通に伴って廃止された横川−軽井沢間の一部を利用してトロッコ列車が運行され始めたので、今回はそれを乗りに行くことにしたのだ。まずは上野6時27分発の高崎行に乗る。ホリデー料金が適用され、しかも、ゆったりと行きたかったので、今回もグリーン車を利用する。高崎からは信越線に乗り換える。横川で線路が途切れてしまっているのに、未だに信越線と名乗っているのはいかがなものか。途中に大きな都市があるわけでもなく、横川までの完全なローカル線となった信越線は107系による運転である。

上野→高崎 E231系 グリーン車
高崎→横川 107系 横川 駅名標 眼鏡橋のデザインです。
横川駅 アプト式模型 横川駅 ホームの様子
軽井沢までの鉄道が廃止になっても、横川駅での峠の釜めしの立ち売りが細々と続いています。
峠の釜めし
益子焼の釜に入っています。 中身です。お新香が別容器でついてきます。
ホームは当時のままですが、
30分に1本の特急列車が行き交っていた賑わいが嘘のようです。
ここで線路が途切れてしまいました。
横川駅 アプト式機関車の車輪
唯一、この本だけが軽井沢へと繋がっています。
高崎方を見ています。
鉄道文化むらを通り、碓氷峠を経て軽井沢までと続いています。

横川に到着し、早速、鉄道文化むらへと行く。入場料はトロッコ列車の往復運賃とセットになったもので1300円。第一便は10時ちょうどなので、それまでの1時間で園内を見学する。10時10分前になり、入口付近の乗り場へと行く。廃止されて以来、約10年ぶりに横川から先へ鉄道で行くことになる。専用のディーゼル機関車に後押しされる形でミニ客車2両が連結されている。1両目が窓がないトロッコ客車、2両目が雨天時に備えた、窓ありの普通の客車になっている。トロッコ列車はゆっくりと進んでゆき、途中の旧丸山変電所がある「まるやま」駅に停車する。ここで、3分程の停車時間があり、旧丸山変電所の外観を見学できる。(中には入れません。) さらにゆっくりとした速度で進み、本線から分かれる形で終点「とうげのゆ」に到着する。

碓氷峠鉄道文化むら 峠のトロッコ列車 「シェルパくん」のりば案内
峠のトロッコ列車用ディーゼル機関車 DB201  別角度から
ヘッドマーク ぶんかむら駅名標
前方の展望デッキよりとうげのゆ方面を眺めています。 まるやま駅名標
まるやま駅に停車中 ぶんかむら側に機関車、
とうげのゆ側に客車が連結されています。
旧丸山変電所
国指定の重要文化財に指定されています。 明治44年に建造されました。
丸山から横川方面を見ています。

「とうげのゆ」には峠の湯くつろぎの郷があるが、今回は時間がないのでパス。折り返し時間を利用してあたりを少し散策。本線付近に足を運んでみる。複線だった線路は1線が潰され、単線になっているが、残った1線は夏草が生えているものの、比較的状態は良い。昨年、軽井沢駅までトロッコ列車が運行される計画が発表されたが、その後、財団と松井田町との間での調整が不調に終わってしまい、実現にはもう少し時間がかかりそうだ。1日も早く復活してくれるといいのだが。
帰りも、「まるやま」に停車。「ぶんかむら」へと戻ってくる。

とうげのゆ 駅名標 とうげのゆ駅に停車中のトロッコ列車
側面には妙義山が描かれています。
ディーゼル機関車DB201
とうげのゆで出発を待つトロッコ列車 とうげのゆ駅名標とトロッコ列車
車内の様子 1両目はオープンタイプのトロッコ 2両目は普通の客車になっています。
線路はさらに軽井沢まで続いていますが、
現在は列車は走っていません。1日も早くトロッコ列車が軽井沢まで
走る日が訪れることを望みます。
横川方面を見ています。

体験用機関車EF63と留置されている189系あさま
EF63 運転体験用 この日も体験運転が行われていました。
189系あさま色とEF63 12  塗装がかなり痛んでしまっているのが残念です。
EF63 12 別角度から

文化むらに戻ってからは、園内の見学の続き。まずは「まもなくSLあぷとくん発車10分前です。」との放送につられて、SLのりばへと行く。園内遊具の扱いだが、石炭で動く本物のSLである。400円でチケットを買い客車に乗り込む。子供だましのように思えたが、さにあらず1周約800mと走行距離もかなりあり、本格的なミニ鉄道である。

SLあぷとくん
SLあぷとくん イギリス製の蒸気機関車です。 
大人400円 小児200円で園内を1周します。
機関車側面
客車 1号車 妙義 客車 2号車 榛名
客車 3号車 赤城 客車内の様子

ミニSL
ミニSL  展示車両の周りを1周します。 小児100円 大人200円です。

鉄道展示館
189系 あさま あさま ヘッドマーク
EF63 10  あさま ヘッドマーク
EF63 運転台 EF63 10 逆エンドから
EF62 54 EF63
189系あさま 運転シミュレーター
はくたか ヘッドマーク そよかぜ ヘッドマーク
リゾート信越 ヘッドマーク シュプール信越 ヘッドマーク

次に展示車両を見てみる。国鉄時代から活躍していた計26両が当時のままの姿で展示されている。

展示車両
EF30 20 富士ヘッドマーク EF58 172
オハネ12 29 オシ17 2055
12系 お座敷 くつろぎ 12系 お座敷 くつろぎ
EF70 1001 EF53 2 出雲ヘッドマーク
オハユニ61 107 EF15 165 999ヘッドマーク
EF63 1 能登ヘッドマーク ナハフ11 1
EF62 1 そよかぜヘッドマーク EF80 63 はくつるヘッドマーク
EF59 1 EF59 1 逆エンドはゼブラカラー
EF60 501 さくらヘッドマーク EF65 520
キハ20 467
D51 96 マイネ40 11
スニ30 8 架線保守用軌陸車
DD53 1 DD53 1 ラッセルヘッド
DD53 1 ソ300
DD51 1 日本海ヘッドマーク キニ58 1
キハ35 901

トロッコ列車の予備機関車 DB202 側面から撮影
ヨ8841
眼鏡橋を模した作りになっています。
上にはSLあぷとくんが走ります。
資料館に展示されている66.7の標識

横川12時発軽井沢行きのバスにのるため、鉄道文化むらをあとにする。横川駅でおぎのやの峠の釜めしを買い、バスに乗り込む。この日は週末のため、臨時の続行便が出るほどの盛況ぶり。これだけの需要があるのなら、なぜ鉄道を廃止にしてしまったのか疑問が残るほどである。

軽井沢ゆきバス停 軽井沢行 バス 500円
この日は続行運転されていました。
アプト道起点

軽井沢からは、しなの鉄道で小諸へと向かう。小諸からは小海線に乗り換える。2両編成の電車はかなり混雑。日本の鉄道の最高地点である野辺山を過ぎると、山梨県に入り清里に到着する。清里からさらに車内は込み合う。観光地を抱える路線なのだからもう少し増発、増結してもいいのではないかと思う。

軽井沢駅 しなの鉄道のホーム 隣にEF63が留置されています。
軽井沢駅 横川方面への線路が途切れています。 1番線 2番線側も線路が途切れています。
しなの鉄道 115系 JR東日本からの譲渡車両ですが、
独特のカラーリングになっています。

小淵沢駅は小海線から乗り換える客でかなりの混雑。夕飯用にと買い求めた駅弁はまさに最後の1つ。選ぶ余地がなかったが、前から食べたかった「高原野菜とカツの弁当」をゲットする。小淵沢からはホリデー快速ビューやまなし号で帰路へ着く。18きっぷが最後に使える週末だったということもあり、自由席にはかなり長い列が出来ていたので、最初から2階席は諦め、1階席に座る。座席は7割方が埋まり小淵沢を出発。甲府からはほぼ満席で新宿へ向かう。
ということで、日帰りだったが、今回の鉄も無事終了。

キハ110系 小淵沢駅
小淵沢駅 高原野菜とカツの弁当 大きなチキンカツが3つとレタスを中心とした生野菜がふんだんに
入っています。これだけ生野菜が入った駅弁というのは
とても珍しいです。
215系 ホリデー快速ビューやまなし 新宿駅 側面方向幕
E351系 スーパーあずさ31号 新宿駅 485系 ニューなのはな 新宿駅
E233系 最後はE233系で東京到着です。

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