VSEに乗って箱根へ行こう!


2005年3月19日、9年ぶりに新型ロマンスカー、50000系VSEがデビューした。一般のニュース、新聞各社でも大きく取り上げられ、私鉄特急と言えば小田急ロマンスカーと言うだけあって、注目度も高い。そして、今回は1987年誕生のHiSE以来の展望席と連接台車の復活、と話題も多い。しかしその一方で、首都圏のお膝元で温泉観光地として不動の座であった箱根も、近年、客の入りに落ち込みが見られ、さらに、マイカーなどにも流れてしまっており、この新型ロマンスカー投入を起爆剤に再び、箱根観光を活性化させようとする小田急の思惑も見られる。また、バリアフリー対応ということで、既存のHiSEはハイデッカー構造が災いしてバリアフリー対策の改造ができず、経年が浅いにも関わらず、今回、配備されたVSEに置き換えられていくと言う側面もある。
今回は、なんとデビュー2日目である20日に乗ることができたので、その様子をレポートしてみた。


8時30分発 はこね7号HiSE いずれはVSEと置換えになる。 8時40分発 さがみ61号EXE 「さがみ」の愛称復活です。

新宿駅 ロマンスカーホームにはVSEの実物大の設計図が描かれている。
VSEはスーパーはこね9号に充当されています。
連接の10両編成です。
注目の中、VSE入線です。高輝度ヘッドライトが印象的です。
純白のボディーにロマンスカーの象徴である赤のライン。 後展望からの眺め
VSE弁当1000円 容器はプラスチック製でお土産になります。 中身はそぼろ御飯といろとりどりのおかずが入って子供から
大人まで楽しめる弁当になっています。

小田原を出ると箱根湯本まで3線軌になる。
ロマンスカーは狭軌をたどる。
入生田でのHiSEとのすれ違い。
箱根湯本に到着したVSE 側面VSEのロゴ
先頭部分。 箱根湯本 駅名標
2000系サンモリッツと1000系ベルニナとの並び
1000系と2000系には姉妹鉄道であるスイス、
レイティッシュ鉄道にちなみ愛称がつけられている。箱根湯本駅
2000系 大平台駅
大平台 駅名標 ここでスイッチバックをします。 スイッチバックのため行き止まりになっています。
大平台に古参のモハ1形、モハ2形それぞれ入線です。 この駅で交換も行なうため時間によってご覧のような
同時進入が見られます。
以前、ロマンスカーのTVCMでもこの同時進入シーンがありましたが、
なかなかダイナミックなシーンです。
大平台に並んだ106号(モハ1形)と110号(モハ2形)
外見上の違いは雨どい部分です。

スイッチバックのための上大平台信号場
当然のことながら信号場のためドアはあきませんが
ご覧のような駅名標は設置されています。
小涌谷駅名標 駅伝でもお馴染みですが、
この付近まで国道1号線と並走しています。
終点、強羅に到着です。 飛脚のデザインの行先看板
強羅駅 山小屋風の駅舎になっています。 ケーブルカーと登山電車ののりば
ケーブルカーは更に早雲山へ。そして、そこからロープウェイと
さらに接続しています。
強羅駅では、到着ホームと出発ホームと別になっており、
到着後、列車が入換えをします。
モニ1形 

再び大平台。モハ2形109号 1000系とモハ2形の並び
1000系 なぜか2000系の中間者を連結しています。 2000系 前面が大きな1枚窓になっています。
大平台駅 15分に1回の列車行き違いでは賑わいを見せますが
それ以外ではご覧のような静かな佇まいを見せます。
登山電車の特色のポスターが掲示されています。
大平台に停車中の1003号 1000系は計2本あります。 大平台に登ってきた2000系
大平台に入線する2000系 大平台に停車中の2000系 2000系は3本あります。
大平台に入線するモハ1形 昭和25年製の最古参車です。 モハ2形の108号は旧塗装の
ライトブルーとクリームのツートンカラーです。

箱根湯本駅に到着した108号 最新型2000系との並び。
箱根湯本駅で出発を待つ強羅行2000系 モハ1形
急カーブの軋みを防止するため、箱根湯本駅で水タンクに
給水します。
溢れるほど給水して、山登りに備えます。
箱根湯本駅 箱根湯本を出るとすぐに最高勾配80‰があります。
粘着運転では日本一、世界でもスイスに次ぎ第2位を誇ります。

箱根湯本に到着する最古参ロマンスカー7000系LSE 箱根湯本駅ではロマンスカーが発着できるホームが1線しか
ないため、次々と発着します。10000系HiSEの到着です。
VSEポスター 箱根湯本駅でもVSE一色です。
折り返しスーパーはこね24号の到着です。 側面、窓上にも小さくロゴが入っています。
そして、窓下のオレンジのライン。この色、覚えていますか?
初代ロマンスカーSE、そしてNSEで使われたオレンジです。
シングルアームのパンタ HiSE以来の連接台車の採用です。

VSE運行記念 19日・20日・21日限定の箱根大名弁当
おそらくかけ紙だけが限定だと思うのですが、限定という言葉に
釣られて買ってしまいました。1000円です。
中味は大名と名がつくだけあって
かなり豪華な幕の内弁当になっています。
御飯の上の桜の花が春らしいです。
VSEをデザインしたビールもありました。 VSEではありませんが、
限定品の箱根登山鉄道の日本酒もありました。

展望車の様子 一般客室 VSEのVはVault (ヴォールト)
ドーム型の天井、天空、空間という意味の通り、ドーム型の天井に
なっていますが、間接照明のため網棚の幅が狭く、あまり大きな
荷物がおけないのが難点です。
妻面に設置された液晶モニター デッキ部分は木目帳になっています。
1編成に3室あるセミコンパートメント部分 車番 平成17年日車製 まぎれもなく新車です。
デッキにある編成表 新宿に到着したVSE

VSEの乗車証明書 日付まで入っている
小田急が配布したポストカード
箱根登山鉄道の直営売店で配っていたポストカード

YOKOHAMA EXPRESS HOME TRAIN TRIP INDEX

Copyright (c) 1998-2005 FUSHIKEN All Rights Reserved.