戸塚ー湘南台 開通特集


開業初日の祝賀列車

8月29日(日) 横浜市営地下鉄1号線戸塚−湘南台間が開通した。前回の新横浜−あざみ野間の開通から6年ぶりの延伸開業となった。延伸区間は7.4kmで途中駅は戸塚(とつか)−踊場(おどりば)−中田(なかだ)−立場(たてば)−下飯田(しもいいだ)−湘南台(しょうなんだい)で新駅が5つ増える。また営業キロ数はあざみ野−湘南台で40.4kmとなり、1路線(正確には1号線と3号線に分かれているが、すべての列車が直通運転しており、事実上は1路線)としては日本一の長さを誇る。また湘南台は藤沢市になり、横浜市営地下鉄として初めて、横浜市以外に路線が伸びた。今回の開通により、戸塚−湘南台は11分。横浜−湘南台は39分で結ばれ、横浜市南西部の交通の便が大幅に改善された。また湘南台駅は小田急江ノ島線及び、今年3月に開通した相鉄いずみ野線とこの市営地下鉄の計3路線が交わる、一大ターミナルとなった。


建設費概算
横浜市一般会計 300億円
国からの補助金 290億円
県、横浜市、藤沢市一般会計からの補助金 330億円
企業債(借金) 500億円
1420億円

開通初日 乗車ルポ

横浜駅構内の横断幕 上永谷駅を湘南台へと向けて出発する祝賀列車

 いろいろ、あって、いきなり出遅れてしまった。ちょっと訳ありで東横線での横浜入り。東横線には田園調布から乗ったのだが、なんと3000系一発ツモ。こりゃあ、さいさきいいぞ。ということで、横浜13時。横浜駅のコンコースには「祝 横浜市営地下鉄 戸塚−湘南台間開通」の横断幕。740円の一日乗車券を買って、ホームへと急ぐ。日曜の昼下がりでホームはかなりの混雑。今まで、「関内、戸塚方面」の案内が「関内、湘南台方面」に変わっているため、数人の客が戸塚に行くのは、どれかを訊ねている。まもなく、目新しい「湘南台」の行き先方向幕をかかげた2000系がホームへすべりこんできた。とにかく乗りこむ。淡々と電車は進行していくが、最近、車内放送が変わったらしく、駅周辺の主な施設に行く場合には何番出口かを案内するようになった。昨日の遊び疲れのためちょっと、うとうと、まもなく、上永谷に。ここで一旦下車。理由は以前コンパクトカメラで撮ったにもかかわらずに駅舎の写真撮影失敗したので、もう1度撮影しなおすために...。さて、ついでに上永谷で記念乗車券を買おうと思ったが、すでにSOLD OUT!。げっ。もうないの?仕方なく、再 び、湘南台行に乗る。戸塚からはいよいよ新線区間。果たしてどれだけの人が乗るのだろうかと思っていたら、戸塚駅からかなりの客が乗りこみ、立ち客がでる程の盛況ぶり。踊場、中田、立場とどれも新ピカの地下駅に停車して行く。それにしても、各駅とも結構な乗降がある。やはり日曜で初日だからであろうか?下飯田駅は半地下駅でホームの前後に明かり取がある。下飯田を出ると、電車は外に出て高架を走る。進行方向、向かって、右側には相鉄いずみ野線が並走する。湘南台駅付近でまた地下にもぐり、終点となる。湘南台駅のコンコースはやたらとだだっぴろい。さてこの湘南台駅でも記念乗車券は売りきれ、客の一人が追加発売の有無を確認している。今のところ答えはNO。(記念乗車券ですが9月7日より、主な駅で追加発売の予定です。9月4日確認)また本日から開通イベントのスタンプラリーもやってるそうだが、そのスタンプ帳もすでにないらしい。ちなみにこのあと、何駅か行ってみたが、答えは同じであった。さて、ここからは一駅ずつ降りながら、戸塚まで戻ってみる。まず、下飯田。ここの駅前はまだなにもないが、比較的近くに、相鉄いずみ野線の「ゆめが丘駅」がある。 次は立場、ここでは開業記念フェスティバルが行われていて、去年横浜ベイスターズの優勝パレードに使った、オープンバスもお祝いに駆けつけていて私も思わず乗ってしまった。(大人気ない)。それにしてもたいした賑わいようだ。やはり地元の人にとっては念願の地下鉄開通ということが良く分かる。そういえば、6年前にあざみ野まで開通したときは自分も嬉しかったもんなー。と当時のことを思い出す。しかし長年開通を待ちわびなら、不届きにも開業当日私は、パリで朝を迎えていた。(だって学生時代で春休みだったんだもーん!)。さて立場から中田に向かう列車ははまりん号の開業祝賀列車。この時間にここであざみ野行きということは1時間45分後くらいに上永谷でつかまえられるなと計算する。中田からは踊場、戸塚と長後街道の下を進む。戸塚まできたところで、再び湘南台へと踵を返す。 


立場駅前での開業記念フェスティバル お祝いに駆けつけてくれたオープンバス

 湘南台へと戻ったのは湘南台から今年3月に開通して未だ、未乗路線の相鉄いずみ野線に乗るためだ。しかし、湘南台駅は実はまだ工事中で、小田急江ノ島線をくぐる地下自由通路がまだできていないため、相鉄への乗り換えは不便極まりない。一旦外にでて、小田急の橋上駅舎の跨線橋を超えて、再び、相鉄の地下駅へともぐらなければならない。逆からはもっと分かりにくいのであろうか、相鉄の出入口に横浜市営地下鉄の職員が地下鉄乗り場の案内係りとして立っている。相鉄で横浜まででることにする。運賃は340円。快速で29分。ちなみに今日開通した、横浜市営地下鉄は39分で350円。負けてる。さて相鉄に乗るのは本当に久しぶりである、いつのまにか快速などという種別もできており、クロスシート付きに9000系というすばらしい車両もある。ホーム行くと、その9000系が入線してきた。当然クロスシートに腰掛けてみる。なかなかいい。まもなく、発車。すぐに外へ出て鉄骨むき出し風のデザインがお洒落なゆめが丘に到着。左側には先ほど、通った市営地下鉄の下飯田駅が見える。ゆめが丘の次のいずみ中央までが新線区間。快速は途中、鶴ヶ峰までは各駅に停車、その 後は星川のみ停車で終点横浜になる。


 横浜からは、再び、市営地下鉄で祝賀列車を撮影するため、上永谷へ。私の計算が間違っていなければ、私の乗った、次の列車が祝賀列車のはず。かくして、上永谷駅で反対側のホームに移動して目的の列車を待つ。またまた一発ツモ。しっかり撮ることができました。さあ、帰るかということで、あざみ野行きに乗る。上永谷では比較的すている車内が横浜からはすしずめ状態。なにかあるの?と思ったら、横浜国際競技場ではB’sのコンサート。横浜アリーナではKinki Kidsのコンサートということらしい。おいおい、それじゃあ新横浜はパニック状態ってやつ???そいいえば、横浜駅のコンコースで新横浜までの往復切符を売ってたのはこのためだったのか。しかもコンサート終了後、上大岡−新横浜間に臨時列車が走るらしい。まあ、2002年のワールドカップサッカーの予行演習と思えばいいのかな。案の定、新横浜でごそっと若い客が降りて行った。(それにしてもさっきすごい雨降ってたけど、大丈夫だったのかな?)。


「新横浜北」から「北新横浜」に駅名が変更になった。 改札口には注意書きがまだ残る。

 私の方は今日から駅名が「新横浜北」から変更になった「北新横浜」で一旦下車。う〜ん。これで本当に新横浜と間違える人はいなくなるのだろうか?改札口のところに、「この駅は新横浜駅ではありません。間違えたお客様は、戸塚行にご乗車ください。駅長」と書いてある黒板がいまだに、おいてあるのがちょっと気になる。そういえば、ところどころで、鉄道ファンとおぼしき子供達が昨日まで使っていた本物の新横浜北駅の駅名表を持っているのをみかけたけど、それって、もう、開業記念フェスティバルとかの鉄道ジャンクかなんかで売ったということなんだろうね。でもあんな大きいもんどうするんだろう?まあ、いいか。ということで、最後はあざみ野行きにちょっと疲れ気味の身をゆだね、本日の予定を終了した。 (99/08/29)


さわやかマナー!
開業初日ということで、多くの鉄道ファンが集まり、写真撮影をしている光景を目にしましたが、相変わらず、地下駅でホームに入線中の列車を正面からフラッシュをたいて撮影している方を見かけました。最近のカメラは暗いところでもフラッシュなしで、きれいに撮れる機能もついているはずです。またフラッシュをたくなら列車の後方部から撮るようにしましょう。鉄道ファンとして最低限のマナーは守り、恥ずかしくない行動をとりましょう。

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