ゆりかもめ延伸工事 2005年3月12日の様子(特別編)


いよいよ開業があと1年後に迫ったゆりかもめ豊洲延伸。今回はなんと駅の内部や走行路の様子を取材させて頂きました。土木工事はほぼ完了し、夏の試運転開始に向け、駅の内装及び電気工事が最終段階を迎えているとのことです。また、中間駅である有明北、豊洲(1)、豊洲(2)の各駅ですが、豊洲延伸と同時に開業するそうです。駅周辺の開発に先行する形になりますが、汐留駅のように開通後の開業となると、電車の運行が終わった夜間しか工事を行なえず、既存システムの変更も必要となるので、かえってコストがかかるとのことでした。また、延伸に備えて2編成の新車が増備されるようです。それでは各駅の様子を詳しく見ていきます。


豊洲駅付近
豊洲駅のコンコースになるところです。
まだ内装は終っていません。
右の地点から後ろを振り返って見ています。
階段とエレベーター付近 ホームに上がってきました。
ホームドアが設置されます。 豊洲(2)側を見ています。
ホームの全景です。 階段です。かなり出来上がっています。
終端部分です。 豊洲駅と走行路部分。
ポイントです。左右の赤と緑のガイドによって進行方向が決まります。
写真の場合は緑のガイドが出ていますので、直進します。
奥の黒い機器が、ポイントを切り換える転てつ機です。
この機械によって、赤と緑が連動して動きます。
赤の方がガイドの下に引っ込んでますので、
こちらに進路は取られません。

分岐部分です。新交通の場合はポイントの構造上、
両渡り(シーサスクロッシング)が難しいので、
片渡りを組み合わせて使用します。
豊洲駅を振り返って眺めます。
せっかくなので高い場所から回りの景色を眺めてみます。
普段、なかなか目にできない光景です。IHIの工場跡地の開発
が進められており、ここに豊洲公園が移転します。

ここにガスの科学館が移転してきます。

豊洲(2)駅付近
豊洲(2)−豊洲間の走行路です。
電車でいう架線にあたる電車線(左側)もすでに設置されています。

電車線の伸縮継手部分です。温度差による電車線の
収縮を吸収するため伸縮式になっています。
電車線は交流三相3線式で、電圧は600Vです。
材質はアルミニウムで、接点部分はステンレスになっています。
豊洲(2)駅です。 ホームの様子。すでにタイルも貼られています。
ステーションカラーの水色に合わせてタイルも選ばれています。
コンコースになります。 豊洲(2)駅から豊洲方面を見ています。
エレベーター タイヤパンク検知装置 左右の両輪の重量バランスを計測し、
タイヤのパンクを検知します。
豊洲(1)駅方面から豊洲(2)駅を見ています。 走行路の真ん中にケーブルをひきます。
豊洲(2)駅付近の様子。
手前に写っている道路はいつも取材に使用している道路ですが、
ゆりかもめの真下に整備される都市計画道路に付け替わるそうです。

豊洲(1)駅付近
豊洲(1)駅 豊洲(1)駅内部です。
ちょっと暗くて分かりにくいですが、ステーションカラーの
黄色にあわせて、床のタイルもベージュ系になっています。
これは上り勾配に設置される電熱線です。
降雪時の融雪に使用します。
豊洲(1)駅の下には新しい道路も同時に作られています。
ゆりかもめの豊洲延伸部は、軌道法に基づき道路と
一体で整備されているそうです。
カーブ線と豊洲(1)駅
豊洲(1)の大カーブです。 豊洲(1)駅全景
豊洲(1)の大カーブ付近から晴海・汐留方面を望んでいます。
環状二号線が新橋方面につながる予定です
築地市場の移転が予定されている場所です。
現在は右奥にガスの科学館がありますが、
前述どおり、豊洲−豊洲(2)間に移転します。


有明北駅付近
有明北駅 こちらのステーションカラーは黄緑ですが、床タイルはまだ
貼られていません。
階段部分。屋根もすでに設置済みです。 有明側からみた有明北駅です。
有明方から有明北駅を見ています。長い下り勾配です。 東雲運河を越えます。
お台場、レインボーブリッジ方面の眺め

有明駅付近
有明北から有明方面を見ています。 正面が有明駅です。中線に営業列車が入っています。
オレンジから手前からが延伸工事部分になります。
有明駅を出てすぐの部分になります。
3線が2線になりますので、分岐が複雑になっています。
有明北駅方面を見ています。
キロポスト
すでに各所に設置されていました。

末筆ながらご案内して頂いた(株)ゆりかもめの皆様に御礼申し上げます。


今回のゆりかもめ延伸工事部分の取材ですが、このホームページで約5年に渡り、工事の様子をレポートしてきたということで、(株)ゆりかもめ様のご協力をいただき実現したものです。また、写真の公開についても、許可を頂いて行なっております。通常は一般の方の見学は出来ませんので、ご承知置き下さい。また、この件について、(株)ゆりかもめ様にお問い合わせすることはご遠慮下さい。

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